誤って受けたYouTube著作権侵害の申し立てに対処する方法

身に覚えのない著作権侵害の申し立てを受けたら、この順番で対応を検討しましょう。

  1. まず申し立ての種類を確認する

    YouTube Studioの「著作権」セクションを開き、収益化への影響が中心のContent ID申し立てなのか、チャンネルの評価に直結する正式な著作権ストライクなのかを見極めます。対応方法がまったく異なるため、ここが最初の分岐点です。

  2. 自分に正当な根拠があるか見直す

    異議を申し立てる前に、ライセンスを取得しているか、権利処理済みのフリー音源を使っているか、あるいは論評・批評・パロディなどフェアユース(または各国の権利制限規定)に該当する根拠があるかを確認します。根拠が弱いまま異議を出すと、権利者が態度を硬化させ、かえって不利になることもあります。

  3. Content IDの異議、またはカウンター通知を提出する

    Content ID申し立てならStudio内の「異議を申し立てる」ボタンから理由を選択します。正式なストライクの場合は、申し立てが誤りであると宣誓のうえで主張する法的文書、カウンター通知を提出する必要があります。

  4. 権利者側の回答期間を待つ

    異議申し立て後、権利者には通常30日程度の回答期間があり、何も反応がなければ申し立ては自動的に解除されるのが一般的です。カウンター通知の場合、権利者は約10営業日以内に、取り下げるか訴訟を提起したことを示すかを選ぶことになります。

  5. 直接連絡を取ることも検討する

    微妙なケースでは、申し立てに記載された権利者の連絡先に直接メールし、正式な手続きに進む前に誤解を解く方が早いこともあります。特に大手スタジオより個人・小規模の権利者相手では有効な場合があります。

  6. 悪質な申し立てが繰り返される場合は別途報告する

    同じ相手から繰り返し却下される申し立てを受けている場合、YouTubeには著作権制度の濫用パターンを報告する別の窓口があり、個別の異議申し立てとは別に対応できます。

異議申し立てとカウンター通知はまったく別物

Content IDの異議申し立ては、プラットフォーム内で完結する非公式な手続きで、それ自体に法的な重みはなく、権利者に申し立て内容を再確認してもらうだけのものです。一方、正式なストライクに対するカウンター通知は法的な宣誓文書であり、事実に反すると知りながら提出すると法的責任を問われる可能性があるため、申し立てが本当に誤りだと確信できる場合にのみ使うべきです。

権利者が反論してきた場合どうなるか

カウンター通知に対して権利者が訴訟提起を示す証拠を提示すると、YouTubeは通常ストライクを維持したまま、あとはプラットフォーム外で解決することを求めます。日常的な異議申し立てでここまで至るのは稀ですが、カウンター通知は「出せば必ず解除される」ものではなく、正式な手続きの入り口にすぎないという点は押さえておくべきです。

よくある質問

異議を申し立てて却下された場合、チャンネルに不利益はありますか?

Content IDの異議が却下されただけでは、通常チャンネルの評価には影響しません。一方カウンター通知が却下される(権利者が訴訟提起を示す)場合は、権利者がさらに強い対応を取る用意があることを意味するため、より注意が必要です。

一連の手続きにはどのくらい時間がかかりますか?

Content IDの異議は数日から1か月程度で解決することが多いです。カウンター通知は権利者の回答期間として最短でも2週間程度が組み込まれており、こじれるとさらに長引くことがあります。