世界の超高層ビルを比較する

世界一高いビルの記録は新しい超高層タワーの完成のたびに更新されるが、現在の正確な順位に関わらず知っておく価値のある代表的な建築物がいくつかある。

ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦・ドバイ)

2010年に完成し、10年以上にわたり世界一高いビルの座を保持している超高層ビルで、高さはアンテナを含めて800メートルを超え、エンパイア・ステート・ビルのおよそ2倍にあたる。上に行くほど螺旋状に細くなる設計は、極端な高さでの風の影響を抑える狙いもある。

上海タワー(中国・上海)

高さ600メートルを超える世界屈指の超高層ビルで、ねじれたガラスファサードが特徴。この形状により、同じ高さのまっすぐなタワーと比べて風の抵抗を約24%軽減しているとされる。世界最速クラスのエレベーターを備える。

東京スカイツリー(日本・東京)

高さ634メートルの電波塔で、完成当時「自立式電波塔」として世界一の高さを記録した。展望デッキやレストランを備えるが、居住・執務可能なフロアを持つ「ビル」ではなく「タワー(塔)」に分類される点が、超高層ビルのランキングとは扱いが異なる理由である。

ロッテワールドタワー(韓国・ソウル)

高さ550メートルを超える東アジア屈指の超高層ビルで、上層階にはガラス張りの床を持つ展望台がある。地震と高層特有の強風の両方に耐えられるよう設計されている。

「世界一の高さ」はどう測られるのか

公式なランキングを管理するCTBUH(高層建築・都市habitat評議会)は、尖塔の先端までを建築高さとして測定し、アンテナは含めない。さらに「最高居住階」など別の基準でも記録を分けて管理している。これが、アンテナを含めるかどうかで同じ建物の順位の見え方が変わる理由である。

記録が更新され続ける理由は技術の進歩

材料工学、耐風設計、エレベーター技術の進歩により、数十年前には構造的に難しかった高さ500メートルを超えるビルの建設が現実的になった。その結果、世界一高いビルの記録はこの100年でアメリカからマレーシア、台湾、アラブ首長国連邦へと移り変わってきた。おおむね、野心的な建設予算と最新工学が交差する場所で記録が生まれている。

「ビル」「タワー」「構造物」は別のカテゴリー

高さランキングでは、居住・執務可能なフロアを全高にわたって持つ「ビル」と、放送塔のような「タワー」や「構造物」を区別することが一般的で、後者は全体としてはより高くても、人が生活・就業できる空間を持たない。東京スカイツリーのような構造物は多くの超高層ビルより高いが、この理由から「ビル」としてはランキングされない。

よくある質問

現在、世界で一番高いビルはどこですか?

最新のランキングでは、ブルジュ・ハリファが依然として完成済みの建物として世界最高を保持しているが、これを上回る可能性のある超高層プロジェクトも建設中である。順位はしばしば更新されるため、固定的な数字よりもCTBUHのような最新の情報源を確認する方が確実である。

なぜ東京スカイツリーは「世界一高いビル」のリストに入らないのですか?

東京スカイツリーはビルではなく塔(電波塔)に分類されるためである。全高にわたって居住・執務可能なフロアを持たないため、「世界一高いビル」を対象とするランキングでは、多くのビルより高いにもかかわらず除外される。