世界の香辛料事典 - 胡椒、シナモン、サフランなど12選

胡椒からサフランまで、世界の料理に広く使われる香辛料12種を紹介します。

胡椒

原産地:インド(マラバル海岸)。「香辛料の王」と呼ばれるほど、長きにわたり最も貴重に取引されてきた香辛料です。中世ヨーロッパでは胡椒の交易路を確保しようとする動きが大航海時代を開く一因となりました。

クミン

原産地:中東・地中海沿岸。独特で強烈な香りが特徴の種子系香辛料で、インドカレーや中東料理、メキシコ料理など世界各地の料理で中心的な香りを担います。

コリアンダー(パクチーの種)

原産地:地中海・中東。パクチーの実を乾燥させた香辛料で、葉(パクチー)とはまったく異なる、穏やかで爽やかな香りを持ちます。カレー粉の基本材料のひとつとしても広く使われます。

カルダモン

原産地:インド・スリランカ。重量当たり最も高価な香辛料のひとつに数えられます。独特の清涼感のある香りから、インドのチャイをはじめ様々なデザートや飲み物に活用されます。

シナモン(肉桂)

原産地:スリランカ。シナモンの木の樹皮を乾燥させて作る香辛料で、古代から非常に貴重に取引されてきました。スリランカ産を「本物のシナモン(セイロンシナモン)」と区別することもあります。

生姜

原産地:東南アジア。ピリッとした辛みのある香りが特徴の根茎系香辛料で、世界各地の料理だけでなく、伝統医学でも長らく活用されてきました。

ターメリック(ウコン)

原産地:南アジア。カレーの黄色を生み出す代表的な香辛料です。主成分であるクルクミンは、今日でも様々な健康効能研究の対象となっています。

クローブ(丁字)

原産地:インドネシア(モルッカ諸島)。花のつぼみを乾燥させて作る香辛料で、原産地であるモルッカ諸島は「香辛料諸島」と呼ばれるほど、欧州列強の争奪の対象となった歴史を持ちます。

サフラン

原産地:地中海・中東(現在は主にイラン)。クロッカスの花のめしべを一つひとつ手作業で採取して作る、重量当たり世界で最も高価な香辛料です。1gを得るには約150輪の花が必要とされています。

バニラ

原産地:メキシコ。バニラ蘭の鞘を発酵・乾燥させて作る香辛料で、サフランに次いで高価な香辛料に数えられます。手作業で人工授粉をしなければ実がならない栽培過程の難しさが理由です。

唐辛子

原産地:アメリカ大陸。アメリカ大陸原産の香辛料で、コロンブスの航海以降世界中に広まり、今日ではアジア各国料理の辛さを担う中心的な材料となっています。

八角(スターアニス)

原産地:中国・ベトナム。星形の独特な形をした果実系香辛料で、中国の五香粉やベトナムのフォーのスープの中心的な香りを担います。

香辛料が世界史を変えたって本当?

胡椒やクローブなどの香辛料は、かつて金に匹敵するほど貴重に取引されていました。ヨーロッパ諸国が香辛料の交易路を直接確保しようとしたことが大航海時代を開く重要な背景となったほど、香辛料は世界史に大きな影響を与えました。

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よくある質問

なぜサフランとバニラはこんなに高いのですか?

どちらの香辛料も収穫過程を機械化することが難しく、人の手で一つひとつ作業する必要があるためです。サフランは花のめしべだけを選り分ける必要があり、バニラは花が咲いたときに手で人工授粉をしなければ実をつけません。

世界の食文化も見られますか?

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