世界各国の通貨単位を知る

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ユーロ圏 ― 複数の国が共有する通貨

ユーロ圏は、欧州連合加盟国のうち20か国以上が自国固有の通貨を手放し、ユーロという一つの共通通貨を共同で使用する珍しい事例です。複数の主権国家が金融政策を欧州中央銀行(ECB)に委ねるという点で、世界的にも類を見ない統合の形です。

ドルという名前を使う異なる通貨たち

米ドル、豪ドル、カナダドル、シンガポールドルのようにドルという名前を使う通貨は複数の国に存在しますが、これらは互いに価値がまったく異なる別々の通貨であり、為替レートもそれぞれ独立して決まります。

通貨の補助単位という考え方

米ドルとセント、英ポンドとペンスのように、多くの国の通貨は主単位の下に100分の1の大きさの補助単位を持っていますが、法律上は存在していても実生活ではほとんど使われない補助単位を持つ通貨も少なくありません。

補助単位がまったくない、または構造が異なる通貨

日本円は実質的に補助単位なしで整数単位のみで流通している一方、一部の中東の通貨は主単位の下に1,000分の1の大きさの補助単位(例:クウェートディナールのフィルス)を持つなど、通貨単位の構造は国によって実にさまざまです。

ユーロ導入で姿を消した旧ヨーロッパ通貨

1999年から2002年にかけてユーロが導入されたことで、ドイツマルク、フランスフラン、イタリアリラ、スペインペセタといった各国固有の通貨は正式に流通を終え、歴史の中に姿を消しました。

独特な通貨単位と最高額紙幣

国によって流通する最高額紙幣の実質的な価値には大きな差があります。物価水準に合わせて非常に高い額面の紙幣を発行する国がある一方で、スイスフランのように少額紙幣を中心に流通させている国もあります。

通貨単位にはそれぞれの歴史があります

各国の通貨単位は単なる名前以上に、その国の歴史や地域統合の流れを映し出していることが多くあります。同じ名前の通貨でも互いに別物であるという点を知っておくと、混乱を減らすことができます。

偽造防止技術についても知っておきましょう

各国の紙幣が実際にどのように作られ、守られているのかが気になる方は、通貨の偽造防止技術についてまとめた別のガイドもあわせてご覧ください。

よくある質問

ユーロ圏に属していないヨーロッパの国もありますか?

はい、イギリスのポンドやスイスのフランのように、EUに加盟していない、あるいは加盟していてもユーロを採用せず自国通貨を維持している国があります。

通貨記号と通貨単位は同じものですか?

関連はありますが別の概念です。通貨単位は通貨そのものの名称(円、ドル、ユーロなど)を指し、通貨記号はその通貨を表すときに使う記号(¥、$、€など)を指します。