世界の星座事典 北半球・南半球を代表する星座

星座は人間が星々に見出した模様であり、見る場所と時期によって見える星空は異なります。特に代表的な星座を紹介します。

おおぐま座(北半球)

有名な「北斗七星」(明るい7つの星が柄杓の形を作るアステリズム)を含みますが、北斗七星自体は星座ではなく、より大きなおおぐま座の一部です。北半球の多くの緯度から一年中見ることができ、外側にある2つの「指極星」を結ぶと北極星の位置を見つけることができます。

オリオン座(両半球から見える)

世界中で最も認識しやすい星座の一つで、一直線に並ぶ3つの星からなる「三つ星」(ベルト)が目印です。ギリシャ神話の狩人に由来し、地球上のほぼどこからでも観測できるため、場所を問わず星座観察初心者の共通の目印としてよく使われます。

南十字星(みなみじゅうじ座、南半球)

4つの星がコンパクトで特徴的な十字形をつくる星座で、南半球の緯度(および北半球低緯度の一部地域)からのみ見ることができます。天の南極をおおよそ指し示すことから、北斗七星が北を見つけるのに役立つのと同様、歴史的に航海の指標として使われてきました。

さそり座(南側でよく見える)

その名の通り曲がりくねった長い形をしており、南半球や北半球の低緯度地域では夏に最も明るく見やすくなります。「火星の敵」を意味する名を持つ赤色巨星アンタレスを含み、その名は赤みを帯びた見た目が火星に似ていることに由来します。

カシオペヤ座(北半球)

ギリシャ神話の女王にちなんで名付けられ、5つの明るい星が作る特徴的な「W」または「M」の形(向きによって変わる)ですぐに見分けられます。北極星を挟んで北斗七星の反対側に位置するため、真北を見つけるためのもう一つの目印としても役立ちます。

黄道十二星座

地球が太陽を公転する中で、太陽が一年かけて通過していくように見える(伝統的に)12の星座の帯で、しし座、おうし座、ふたご座などが含まれます。これが占星術の基礎であると同時に、航海や暦で用いられる天文学的な黄道の基礎にもなっています。

なぜ文化によって同じ星に違う絵が見えたのか

星座は物理的なまとまりではありません。ある星座に含まれる星々は実際には宇宙空間で互いに近くにあるとは限らず、地球という特定の視点から見たときにたまたま近く見えるだけです。この模様の見出し方は完全に人間の解釈によるものであるため、歴史的に文化ごとに同じ星々をまったく異なる形や物語に結びつけてきました。今日、国際天文学連合が公式に認めている88の星座は、主に20世紀に体系化された西洋(主にギリシャ由来)の伝統を反映したものであり、人類共通の合意によるものではありません。

なぜ地球上どこでも同じ星は見えないのか

どの星座が見えるかは緯度によって変わります。地球が丸いため、立っている場所によって空の一部が地平線の下に隠れてしまうからです。また季節によっても変わります。地球が公転軌道上のどこにあるかによって、夜間に太陽と反対側を向く星の範囲が変化するためです。だからこそ南十字星は北半球のほとんどの地域からはほぼ見ることができず、逆におおぐま座は南半球の高緯度地域からは見えません。

よくある質問

星座とアステリズムは同じものですか?

厳密には異なります。星座は地図上の国境線のように、国際天文学連合が正式に定めた88の天球上の区画の一つです。一方アステリズム(北斗七星など)は、認識しやすい星の並びのことで、一つの星座の一部に過ぎない場合もあれば、複数の星座にまたがる場合もあります。

自分の住んでいる場所からは、なぜ88の星座すべてを見ることができないのですか?

地球上のどの一地点からも全天を見ることはできません。自分がどれだけ北や南にいるかによって、地平線の上に見える天球の範囲が決まります。そのため赤道付近の人は最も広い範囲の星座を見ることができ、極付近の人は北または南いずれかの星座だけに限られた、最も狭い範囲しか見ることができません。