中華鍋で炒め物を上手に作る基本

ステップを順番に確認していきましょう。

  1. 空の中華鍋を先にしっかり熱する

    食材を入れる前に、空の中華鍋をうっすら煙が出るくらいまで強火でしっかり熱しておくことで、食材が表面にくっつきにくくなり、炒め物特有の香ばしい風味(ウォクヘイ)が生まれます。

  2. 食材の下ごしらえと炒める順番を決める

    にんじんやブロッコリーの茎のように火が通るのに時間がかかる食材と、葉物野菜やもやしのようにすぐ火が通る食材をあらかじめ分けて準備しておくと、順番通りに入れやすくなります。

  3. 油を引いて香味野菜を先に炒める

    熱した中華鍋に油を回し入れて鍋肌になじませたあと、にんにく・しょうが・長ねぎの白い部分などを強火で短時間炒め、油に香りを移します。

  4. 強火をキープしながら手早く炒める

    食材を入れたら中華鍋を振ったり返したりしながら、できる限り強火をキープした状態で、それぞれの食材につき1~3分ほどの短時間で炒めます。火が弱まると食材から水分が出てしまい、炒め物ではなく蒸し料理のようになってしまいます。

  5. 食材を数回に分けて炒め、温度を保つ

    一度に多くの食材を入れると中華鍋の温度が急激に下がってしまうため、数回に分けて炒め、最後にすべてを合わせて混ぜ合わせます。

  6. 調味料は最後に加える

    しょうゆやオイスターソースなどの調味料は、食材にほぼ火が通った最後の段階で加え、強火で手早く絡めることで、水分が飛びすぎず食材のシャキシャキした食感も保たれます。

家庭のコンロでもウォクヘイに近づけるコツ

飲食店の火力は家庭のコンロよりもはるかに強力ですが、中華鍋を十分に熱し、食材を少量ずつ分けて炒めることで、業務用の設備がなくても炒め物特有の香ばしさとシャキッとした食感にかなり近づけることができます。

強火向きの油の選び方

炒め物は高温を保ちながら調理するため、ピーナッツ油、キャノーラ油、グレープシードオイルのように煙点(発煙点)が高く癖のない油が、焦げたり苦くなったりしにくく向いています。ごま油のように香りが強く煙点が低い油は、炒めの最初から使うよりも、仕上げに火を止めてから少量たらす使い方の方が香りを活かせます。

よくある質問

中華鍋がない場合、普通のフライパンでも炒め物はできますか?

はい、普通のフライパンでも基本的な炒め物は作れます。ただし中華鍋の深く丸い形状は食材を混ぜやすく、強火にも強いため、炒め物特有の食感を出しやすいという利点があります。

食材から水分がたくさん出てしまいます。何が原因ですか?

一度に多くの食材を入れすぎて中華鍋の温度が下がっていることが主な原因です。食材を少量ずつに分けて炒め、できる限り強火をキープすることで改善できます。