Wi-Fi WPSとは? 使い方とセキュリティリスク

ルーターのWPSボタンは便利ですが、セキュリティ面のトレードオフも理解しておきましょう。

WPSとは?

Wi-Fi Protected Setupの略で、複雑なパスワードを直接入力しなくても、ボタンを押すかPIN番号だけで機器を簡単にWi-Fiへ接続できるようにする標準機能です。

ボタン(PBC)方式

ルーターと接続したい機器のWPSボタンをそれぞれ2分以内に押すと自動的に接続が完了する、最も一般的な方式です。プリンターやスマートスピーカーなどでよく見られます。

PIN方式

ルーターや機器に表示された8桁の数字のPINを入力して接続する方式です。画面操作やボタン操作がしにくい一部の機器で使われます。

既知のセキュリティ脆弱性

2011年、セキュリティ研究者のシュテファン・フィーブック(Stefan Viehböck)氏がPIN方式の設計上の欠陥を公開しました。8桁のPINが前半・後半の2グループに分けて別々に検証される構造のため、総当たり攻撃で比較的短時間にPINを割り出せる場合がありました。

推奨される対応方法

ルーターの管理者ページでWPSのPIN方式をオフにするか、普段使わないのであればWPS機能自体を無効化するのが安全です。最新のルーターは連続失敗時にロックするなどの緩和策を適用していますが、完全にオフにしておくほうがより安全です。

使用時の注意点

WPSは便利ですが、物理的にルーターへアクセスできる人であれば誰でもボタンを押して接続を試みることができます。来訪者が多い場所やセキュリティが重要な空間では、普段はオフにしておき必要なときだけオンにする方法もあります。

ルーターの表示灯でも確認できます

WPS接続の試行中はルーターのWPS表示灯が点滅することが多く、表示灯の色やパターンが気になる場合はルーターのLED表示灯を徹底解説した記事も参考にしてみましょう。

自宅ネットワークのセキュリティを総合的に見直したい場合

WPS以外にも管理者パスワードの変更や暗号化方式の点検など、総合的な確認が必要な場合は、自宅ネットワークのセキュリティ設定方法を確認してみましょう。

よくある質問

WPSをオフにするとWi-Fi接続に問題が起きますか?

いいえ。WPSは接続を簡単にする補助機能に過ぎないため、オフにしてもパスワードを直接入力して正常にWi-Fiへ接続できます。

すべてのルーターがWPS PIN脆弱性の影響を受けますか?

メーカーや製品、ファームウェアのバージョンによって異なります。最新のファームウェアは連続失敗時に一定時間ロックするなどの緩和策を適用している場合が多いですが、正確な影響の有無はメーカーの発表を確認するのがよいでしょう。