Wi-Fi信号の強さ(dBm)を理解する

「-65dBm」のような数字が良いのか悪いのか分からなかったら、この読み方を確認してみましょう。

dBmとは何か

信号の絶対的な強さを表す単位で、1ミリワット(mW)を基準にした対数(ログ)スケールの値です。Wi-Fiの信号強度はほとんどの場合マイナスの数値で表示され、0に近いほど(数値が小さいほど)信号が強いことを意味します。

信号強度の目安表

一般的に-30〜-50dBmは非常に良好、-50〜-60dBmは良好、-60〜-70dBmは普通(ウェブ閲覧は可能)、-70〜-80dBmは弱い(途切れる可能性あり)、-80dBm以下は接続が不安定になりやすい非常に弱いレベルとされます。機器やアプリによって基準は多少異なります。

RSSIとの関係

RSSI(Received Signal Strength Indicator)は受信信号強度を表す指標で、スマートフォンや一部のアプリではdBmの値を0〜100%のバー表示に換算して示すこともあります。どちらも同じ信号強度を異なる形で表現したものです。

dBmとdBiを混同しない

dBmは機器が実際に「受信している」信号の強さを表すのに対し、dBiはアンテナ自体が信号をどれだけ増幅して送受信するかを示す「アンテナ利得」の単位です。dBiが高いアンテナを使っていても、距離や障害物によって実際の受信dBmは低く測定されることがあります。

自分の信号強度を確認する方法

Windowsではタスクバーの Wi-Fi アイコンから接続のプロパティを確認できます。Macでは Option キーを押しながら上部の Wi-Fi アイコンをクリックすると、RSSI値がdBm単位で直接表示されます。スマートフォンではWi-Fi分析アプリを使うとより詳細な値を確認できます。

信号が弱いときに知っておきたいこと

dBmの数値が低く出る場合、ルーターとの距離、壁や家電などの障害物、チャンネルの混雑が原因であることが多いです。そこから先は、ルーターの設置場所を調整したり干渉源を減らしたりするのが実践的な次のステップです。

なぜこのスケールはマイナスで対数なのか

dBmは電力を対数スケールで表すため、数字上は小さな変化でも実際には大きな差になります。目安として、約3dB下がると信号電力はおよそ半分に、10dB下がるとおよそ10分の1になります。つまり-70dBmは-60dBmより「少し弱い」程度ではなく、電力としてはおよそ10分の1しかないということで、これが1部屋離れると快適でも2部屋離れると使い物にならなくなる理由です。

信号そのものと同じくらい機器側の性能も重要

まったく同じ場所にいる2台のスマートフォンでも、アンテナの設計やWi-Fiチップセットの品質は機器によって異なるため、表示されるdBm値に差が出ることがあります。数値が弱く出た場合、必ずしもルーター側の問題とは限らないので、複数の機器で試してから判断するとよいでしょう。

よくある質問

-60dBmは良いのですか、悪いのですか?

一般的に-60dBmは「良好」に近い数値とされ、ウェブ閲覧や動画ストリーミング程度であれば問題なく利用できるレベルです。

同じ部屋にいるのに機器によってdBmの値が違います。

機器ごとにアンテナ性能やWi-Fiチップセットが異なるため、同じ場所であっても測定される信号強度が多少異なることがあります。