Wi-Fiルーターのアンテナ種類を解説

ルーターのアンテナが実際に何をしているのかをまとめました。

無指向性アンテナ

アンテナを中心に全方向へ比較的均等に電波を送り出す方式で、ルーターが部屋や家の中心付近にあるときに効率的です。ほとんどの家庭用ルーターがこの方式を標準採用しています。

指向性アンテナ

電波を全方向ではなく特定の方向に集中させて送るため、同じ強さでもその方向にはより遠く強く届きます。反対に他の方向のカバー範囲は狭くなるため、ルーターが建物の端にあり反対側まで届かせたいような環境に向いています。

内蔵アンテナと外付けアンテナ

外付けアンテナは角度を手で調整して必要な方向に向けることができます。一方、内蔵アンテナは本体内に隠れているためデザインはすっきりしますが、方向を調整できないぶんルーター自体の設置場所がより重要になります。

アンテナ本数とMIMO

MIMO(Multiple Input Multiple Output)は複数のアンテナを使って同時に複数のデータストリームをやり取りする技術で、アンテナ本数が多いほど(例:4×4 MIMO)理論上はより多くの機器と同時に高速通信できます。ただし実際の体感速度は、接続する機器(スマートフォン・PCなど)が同水準のMIMOに対応しているかどうかにも左右されます。

アンテナ利得(dBi)とは

dBiの数値が高いほど特定方向への到達距離や強度は増しますが、そのぶん他の方向への広がりは相対的に弱くなります。利得が高ければ良いというわけではなく、住宅やオフィスの構造と必要なカバー方向に合わせて選ぶことが大切です。

アンテナの向きを調整するコツ

外付けアンテナが複数ある場合、すべて同じ向きにするより、1本は垂直に、もう1本は45度ほど傾けるといった具合に角度を変えて配置すると、さまざまな方向にある機器との通信品質を均等に確保しやすくなります。ルーター自体の位置や障害物の影響が大きい場合、アンテナの角度調整だけでは限界があります。

電波が弱いままの場合

アンテナの向きを調整しても電波が弱いままなら、ルーターの設置場所や障害物が原因の可能性があります。Wi-Fiの電波を強くする方法でさらに詳しい対策を確認してみましょう。

新しいルーターを検討している場合

アンテナ構成はルーター性能を左右する要素の一つに過ぎません。対応規格や有線ポートの速度など、あわせて確認すべき点はルーター購入時に確認すべきポイントを参考にしてください。

よくある質問

アンテナの本数が多いほど必ず速くなりますか?

アンテナ本数は複数ストリームを同時にやり取りするMIMO性能に関係しますが、接続する機器が同水準のMIMOに対応していなければ、実際の体感速度の差は大きくないことがあります。

内蔵アンテナ型のルーターは性能が劣りますか?

必ずしもそうとは限りません。内蔵アンテナ型でも設計や配置次第で十分な性能を発揮できますが、方向を自分で調整できないぶん、ルーター自体の設置場所選びがより重要になります。