気象警報・注意報の発表基準を徹底解説(現象別)

ニュースで聞く「○○注意報」「○○警報」、実際にはどんな考え方で発表されているのか確認してみましょう。

注意報・警報・特別警報の3段階

日本の気象特報は、大きく分けて「注意報」「警報」「特別警報」の3段階で発表されます。数十年に一度レベルの重大な災害が予想される場合にのみ発表される特別警報は、警報よりもさらに上位の、最も深刻な段階です。

大雨注意報

短時間に多くの雨が降り、低い土地の浸水や小規模な土砂災害などが発生するおそれがある場合に発表されます。判断基準となる降水量の目安は地域によって異なります。

大雨警報

大雨注意報よりも強い降雨が予想され、重大な浸水被害や土砂災害の危険性が高まった場合に発表される、一段上位の特報です。

大雪注意報

一定の基準を超える降雪が予想される場合に発表されます。山間部と平野部、日本海側と太平洋側などで基準が異なることが多くあります。

大雪警報

大雪注意報よりもさらに多い降雪が予想され、交通マヒや除雪の負担、建物への被害リスクが高まる段階で発表されます。

強風注意報

平均風速や最大瞬間風速が一定の基準を超えると予想される場合に発表されます。陸上と海上とで異なる基準が設定されているのが一般的です。

暴風警報

強風注意報よりもさらに強い風が予想される段階で発表される警報で、建造物の損壊や交通への深刻な影響が懸念されます。

台風に伴う注意報・警報

台風による強風と大雨の両方が同時に問題となることが多いため、暴風注意報・警報と大雨注意報・警報が同時に、あるいは連動して発表されるのが一般的です。進路や勢力の変化に応じて段階が引き上げられます。

高温・低温に関する注意情報

猛暑や強い寒波については、大雨や大雪のような「注意報・警報」の枠組みとは別に、熱中症警戒アラートのような専用の情報が運用されている国や地域もあります。仕組みは国によって異なるため、居住地域の気象機関が発表する最新情報を確認することが大切です。

なぜ3段階に分かれているのか

同じ気象現象でも、想定される被害の大きさによって「注意報」「警報」「特別警報」の3段階に分けて発表されます。段階が上がるほど自治体や関係機関はより強い対応体制を取ることが多く、特別警報は数十年に一度レベルの災害が予想される、極めて例外的な場合にのみ発表されます。

同じ現象でも地域によって基準が異なる理由

大雪や強風のように地形の影響を強く受ける現象は、山間部・平野部・沿岸部など地域ごとに気候特性が大きく異なるため、気象庁は地域ごとに異なる基準を設定しています。ある地域では珍しくない降雪量でも、別の地域では重大な被害につながる場合があるためです。

よくある質問

複数の注意報・警報が同時に発表されることもありますか?

はい。台風のように強風と大雨を同時にもたらす現象では、暴風警報と大雨警報が同時に発表されるなど、複数の特報が重なることは珍しくありません。

特別警報が出たら何をすればいいですか?

特別警報は数十年に一度レベルの非常に重大な災害が迫っていることを意味するため、自治体の避難情報などに従い、直ちに命を守る行動を取ることが求められます。発表を待たず、早めの備えを心がけることも大切です。