未払い賃金を申告する方法:手順ガイド

会社が支払うべき給与を払ってくれない場合、多くの国では正式に申告できる窓口が用意されている。一般的な流れを整理した。

  1. まず証拠を集めておく

    雇用契約書、給与明細、出退勤記録、入出金がわかる通帳やアプリの履歴などをそろえておく。記録が具体的であるほど、その後の調査がスムーズに進む。

  2. 労働当局の相談窓口に問い合わせる

    正式に申告する前に、労働関連の相談ホットラインに電話し、自分のケースに合った手続きと必要書類を確認しておくと安心だ。

  3. 正式に申告書を提出する

    労働当局のオンライン窓口から申告できるほか、勤務先を管轄する地域の労働局窓口に直接出向いて提出することもできる。

  4. 担当者による調査が行われる

    申告を受けた担当の調査官が、会社側と本人双方の言い分を聞き取り、提出された資料を確認したうえで、実際に未払いがあるかどうかを判断する。

  5. 是正指示や合意の結果を待つ

    調査の過程で会社に支払いを命じる是正指示が出されたり、当事者間で合意に至ったりして解決するケースが多い。

  6. それでも解決しない場合の選択肢を知っておく

    それでも支払われない場合は、未払いを証明する公的な確認書を発行してもらい、民事訴訟を検討したり、会社に支払い能力がない場合に備えた立替払い制度があればそれを利用したりできる。

記憶より記録がものを言う

日付入りの給与明細や署名済みの契約書、はっきりした経緯があると、審査は「払われていない」という訴えだけよりずっとスムーズに進む。担当者は記憶ではなく記録をもとに判断するため、資料が具体的であるほどやり取りの回数も減る。

行政への申告と裁判は別物

労働当局への申告は多くの場合無料で、弁護士がいなくても進められ、是正指示や話し合いによる支払いでそのまま解決することも少なくない。民事訴訟が必要になるのは、行政手続きだけでは支払いにつながらなかった場合や、争いの内容が複雑で正式な判断が必要な場合が中心だ。

よくある質問

雇用契約書が手元に残っていない場合はどうすればいい?

給与明細や入金記録、業務連絡のやり取り、同僚の証言なども申告の裏付けになり得る。担当者が会社側に給与関連の記録を直接求めることも可能だ。

未払い賃金の申告には期限があるの?

ある。多くの国では未払い賃金を請求できる期間に上限が定められており、支払われるべきだった時点から数年程度とされることが多いため、早めに自国の規定を確認して動くのが望ましい。