ボイジャー探査機と太陽系外探査

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打ち上げの背景 - 惑星グランドツアー

ボイジャー2号は1977年8月20日、ボイジャー1号は同年9月5日に打ち上げられました。176年に一度しか起こらない木星型惑星が一列に並ぶ珍しい配置を利用し、1機の探査機が複数の惑星を連続して接近通過できるよう設計されました。

木星・土星探査の成果

両探査機はともに木星と土星に接近通過し、衛星や環に関する詳細な写真と観測データを地球に送信しました。この過程で木星の衛星イオに、太陽系で初めて活動中の火山を発見しました。

ボイジャー2号による天王星・海王星探査

ボイジャー2号は1986年に天王星、1989年に海王星に接近通過し、今日に至るまでこの2つの惑星を間近で探査した唯一の探査機です。

ゴールデンレコード

両探査機には、地球外知的生命体に地球を紹介するために制作された金メッキのレコード「ゴールデンレコード」が搭載されており、地球の自然音やさまざまな国の音楽、55言語での挨拶が収められています。

恒星間空間への突入

ボイジャー1号は2012年8月、ボイジャー2号は2018年11月に太陽圏界面(ヘリオポーズ)を通過し、恒星間空間に突入しました。これにより両探査機は、人類が作った物体として初めて太陽系を離れ恒星間空間に到達した事例となりました。

現在の位置と通信遅延

2026年時点でボイジャー1号は地球から約255億km(約170天文単位)離れた場所を秒速約17kmで飛行しており、地球へ送る信号が届くまで約23時間かかります。同年11月頃には、光の速さで1日分の距離(約259億km)に到達する見込みです。

電力低下とミッション終了の見通し

両探査機はプルトニウムの崩壊熱で発電する放射性同位体熱電発電機(RTG)を使用していますが、出力が毎年少しずつ低下しているため、NASAは残された機器を一つずつ順次停止させながら運用を続けています。運用チームは2020年代後半から2030年代半ばの間に地球との通信が次第に難しくなると見込んでいます。

50年近く飛び続ける探査機

1977年に打ち上げられたボイジャー1号・2号は、当初は木星と土星のみを探査する計画でしたが、その後ミッションが拡張され、太陽系外の惑星や恒星間空間まで探査範囲を広げました。今なお人類が作った物体の中で最も遠くまで到達した探査機として記録を更新し続けています。

火星探査とはまた違う方式の太陽系探査

ボイジャーが太陽系外側の惑星を通過しながら探査する方式なのに対し、火星は探査車(ローバー)が着陸して長期間とどまりながら探査する方式です。気になる方は火星探査の歴史もあわせてご覧ください。

よくある質問

ボイジャー探査機は今も地球と通信していますか?

はい、2026年現在も一部の科学機器がデータを送り続けていますが、電力が徐々に低下しているため、NASAは残された機器を一つずつ停止させながらミッションを継続しています。

ゴールデンレコードは誰が再生できるのですか?

ゴールデンレコードには再生方法を図解した説明板が一緒に収められており、それを発見できるほど発展した地球外文明であれば、原理上再生できるよう設計されています。