日食や月食が毎月起こらない理由
月の地球を回る軌道は、地球が太陽を回る軌道に対しておよそ5度傾いています。そのため、ほとんどの月では、月は太陽と地球を結ぶ線のちょうど正面や真裏ではなく、わずかに上か下にずれた位置を通過します。食が起こりうるのは、この傾いた月の軌道が地球の公転面と交わる、「ノード」と呼ばれる2つの点の付近だけであるため、毎回の満月や新月ではなく、年に数回しか起こらないのです。
日食と月食では安全上の注意がまったく異なる
日食を見る際は、皆既日食の完全な皆既の瞬間を除いて、常に適切な目の保護具(サングラスではなく、認証を受けた日食専用グラス)が必要です。わずかでも太陽が欠けずに見えている状態を直接見ると、深刻な目の損傷を引き起こす可能性があるためです。一方、月食は、地球の影を通過する月の反射光を見ているだけで太陽を直接見ているわけではないため、どの段階でも肉眼で直接見て完全に安全です。
よくある質問
なぜ皆既日食は地球上のごく限られた狭い帯状の地域でしか見えないのですか?
完全な暗闇を生み出す月の影(本影)は地球の表面全体に比べると相対的に小さく、月と地球の動きに伴って地球上を細い帯状に移動していきます。そのため、皆既が見えるのはその特定の経路上に限られ、その周りのはるかに広い地域では代わりに部分日食が見えることになります。
月食は肉眼で直接見ても安全ですか?
はい、まったく安全です。日食とは異なり、月食は月が地球の影を通過する現象であり、太陽を直接見ることにはならないため、見るために特別な目の保護具は必要ありません。