タイプA・B行動パターン理論とは?
タイプA・B行動パターン理論は1959年、アメリカの心臓専門医マイヤー・フリードマンとレイ・ローゼンマンが初めて提唱した概念です。待合室の椅子のひじ掛けが異常に早くすり減っていることに気づいたのがきっかけとされ、心臓疾患の患者に共通して見られるせっかちで競争的な行動パターンをタイプA、比較的穏やかな行動パターンをタイプBとして研究を始めました。
科学的にどれくらい認められていますか?
初期の研究では、タイプAの行動が冠動脈疾患のリスクを大きく高めると報告され、大きな注目を集めました。しかしその後の複数の追試研究では相反する結果が出ており、2001年に発表された大規模なメタ分析では、タイプAパターン全体と心臓疾患との間に明確な関連性は見つからなかったと報告されています。ただし、タイプAの下位要素の一つである敵意・怒りの傾向は、その後の研究でも健康との関連が比較的一貫して観察されており、理論全体というよりこの特定の要素に関する研究が続いている状況です。
よくある質問
タイプAなら必ず健康に良くないのですか?
いいえ。最新の研究では、タイプAの行動パターン全体よりも、その中に含まれる敵意や慢性的な怒りといった特定の要素の方が健康と関連が深いという見方が優勢です。時間へのプレッシャーや達成欲求そのものが悪いわけではありません。
タイプAとタイプBの中間のような人もいますか?
はい。実際には2つのタイプに完全に分かれるというより程度の差として現れ、状況によってタイプA的な面とタイプB的な面を両方見せる人が多いとされています。