タームシート(Term Sheet)とは?基本条項を理解する

各用語をタップして、タームシートに登場する基本条項を理解しましょう。

タームシート(Term Sheet)とは?

投資家と創業者が正式な投資契約を締結する前に、主な投資条件について合意した内容をまとめた文書です。一部の条項(秘密保持、独占交渉など)を除き、法的拘束力がない場合が多いです。

投資金額とバリュエーション

プレマネー(投資前企業価値)とポストマネー(投資後企業価値)、投資金額、それに応じた投資家の持株比率が明記されます。

優先株の条件

清算時に投資家が優先的に資金を回収できる残余財産優先分配権(Liquidation Preference)や配当優先権など、投資家を保護する条項が含まれます。

取締役会の構成

投資家が取締役会に参加する権利や主要議案に対する議決権に関する条項が含まれ、今後の経営意思決定の仕組みに影響を与えます。

共同売却権・優先買取権

創業者や既存株主が持分を売却する際に投資家も一緒に売却できる権利(タグアロング)や、優先的に買い取れる権利(ROFR)が明記されます。

独占交渉期間(Exclusivity)

タームシート署名後、一定期間は他の投資家と別途交渉しないことを約束する条項で、通常30〜60日程度に設定されます。

タームシートを受け取ったら何を見るべきか

タームシートは正式な投資契約の骨組みとなる文書です。法的拘束力が限定的であっても、その後の契約交渉の基準点になるため、バリュエーションや持株比率だけでなく、取締役会構成や優先株条件のように経営権に影響する条項も丁寧に確認する必要があります。本記事は一般的な概念を紹介する情報であり、法律・財務の専門家への相談に代わるものではないため、実際のタームシート検討時には弁護士など専門家の確認を受けてください。

投資前の会社の資本構成も確認しておきましょう

タームシートのバリュエーションと持株比率を理解するには、会社設立時の資本金構成についても事前に理解し、額面価格と発行株式数の概念をあらかじめ把握しておくと役立ちます。

よくある質問

タームシートに署名すると契約が確定するのですか?

ほとんどの場合、タームシート自体には法的拘束力がないか限定的で、秘密保持や独占交渉条項程度にのみ拘束力があります。実際の投資確定は正式な投資契約書の締結時点で行われます。

タームシートの条件は創業者が交渉できますか?

はい、タームシートは交渉の出発点であるため、バリュエーションや取締役会構成、優先買取権の範囲などは創業者と投資家の間の協議によって調整できます。