コンコルド効果とも呼ばれる理由
超音速旅客機コンコルドは、採算が取れないことが分かった後も、すでに投じた巨額の開発費を理由に開発が続けられたことで知られ、この事例にちなんでサンクコスト効果は「コンコルド効果」とも呼ばれます。行動経済学では、人が理論上「合理的」とされる判断からどれだけずれるかを示す代表的な例として扱われています。
組織でも同じ心理が働く
個人だけでなく、企業やプロジェクトチームでも「これだけ投資したのだから今さらやめられない」という理由で、うまくいっていない事業への投資を続けてしまうことがあります。これは組織版のサンクコスト効果で、エスカレーション・オブ・コミットメントとも呼ばれます。
よくある質問
サンクコスト効果と「粘り強さ」は同じですか?
違います。健全な粘り強さは、これからの見通しに基づいて続ける価値があると判断している状態です。サンクコスト効果は、これからの見通しが変わっていなくても、すでに使った分を理由に続けてしまう点が異なります。
この心理を知っているだけで避けられますか?
知識として知っていても、完全には避けきれません。「もったいない」という感覚は理屈ではなく感情に近いためです。「今日初めて選ぶならどうするか」と具体的に自分へ問いかける方が、単に気をつけようとするより効果的です。