株式市場の取引時間:寄付・引けの板寄せとザラ場、時間外取引

株式市場の1日はずっと同じ方式で売買されているわけではなく、多くの取引所は始値と終値を板寄せで決めています。

寄付の板寄せ(オープニングオークション)

ザラ場が始まる前、多くの取引所は注文を成立させずに集めておき、取引開始の瞬間に単一の始値でまとめて約定させます。NYSEは米国東部時間午前9時30分の取引開始前に寄付の板寄せを行い、ロンドン証券取引所も現地時間午前8時のザラ場開始前に同様の板寄せを行います。

継続的な取引(ザラ場)

一般に取引時間と呼ばれる中心的な時間帯で、注文が届くたびにリアルタイムで約定し、価格が刻々と動きます。NYSEのザラ場は米国東部時間午前9時30分から午後4時まで、ロンドン証券取引所は現地時間おおむね午前8時から午後4時30分までです。

引けの板寄せ(クロージングオークション)

ザラ場終了間際になると、多くの取引所は最後に約定した価格をそのまま終値とするのではなく、再び板寄せ方式に切り替えて公式の終値を決定します。この引けの板寄せは、インデックスファンドなど公式終値でまとめて売買したい大口投資家に広く利用されています。

プレマーケット・アフターマーケット(時間外取引)

通常の取引時間の前後にも、一部の取引所や証券会社はプレマーケット・アフターマーケット取引を限定的に認めています。ザラ場に比べて出来高が少なく値幅も広がりやすいため、指値注文のみに限定されることが多く、具体的な時間帯やルールは取引所・証券会社によって異なります。

取引時間や仕組みは取引所ごとに異なる

具体的な時刻や、寄付・引けに板寄せがあるかどうか、時間外取引を扱っているかどうかは、取引所や国によって異なります。他の市場と同じだろうと思い込まず、対象の取引所の公式スケジュールを確認することが大切です。

ザラ場は板寄せに挟まれている

株式市場の1日は、ずっとリアルタイムで売買が続く一本道のようにイメージしがちですが、実際には多くの主要取引所が独特の板寄せ方式で始値・終値を決めています。注文をいったん成立させずに集めておき、ある一瞬でまとめて単一価格に約定させる仕組みです。ニュースの見出しや指数の算出に使われる始値・終値は、継続的なザラ場ではなく、このごく短い板寄せから生まれていることが少なくありません。

ここでは一般的な仕組みを扱います——米国の正確な時刻や注文の仕組みは関連記事へ

このページは、取引所によって取引時間の構造がどう異なるかという一般的な概念を、NYSEとロンドン証券取引所という2つの具体例で解説するものです。サマータイムを踏まえた米国市場の正確な時刻については米国株の取引時間ガイドを、指値注文・成行注文など注文方法の仕組みについては株式注文方法ガイドをご覧ください。

よくある質問

すべての証券取引所は同じ取引時間・仕組みですか?

いいえ。時刻そのものだけでなく、寄付・引けに板寄せがあるか、時間外取引を扱っているかといった仕組み自体も取引所や国によって異なります。他の市場と同じだと思い込まず、対象の取引所の公式スケジュールを必ず確認してください。

板寄せと継続的な取引(ザラ場)は具体的に何が違いますか?

板寄せは注文をいったん成立させずに集めておき、ある一瞬でまとめて単一価格に約定させる方式です。一方、継続的な取引は注文が届くたびに1件ずつリアルタイムで約定するため、価格が一度に決まるのではなく取引時間中ずっと動き続けます。