株式用語辞典:PER・空売りからサーキットブレーカーまで

PERのような基本の指標用語から、暴落時に取引を止める仕組みまで、押さえておきたい株式用語をまとめました。

PER(株価収益率)

株価を1株当たり利益(EPS)で割った指標。数値が低いほど利益に対して株価が割安とされるが、適正水準は業種や成長性によって大きく異なるため、同業他社や過去水準との比較が基本になる。

空売り(信用売り)

株を借りて売り、値下がり後に買い戻して差益を狙う手法。株価が下落すれば利益になるが、理論上株価の上昇には上限がないため損失リスクは無制限で、踏み上げ(ショートスクイーズ)にも注意が必要。

デッドキャットバウンス

大きな下落トレンドの途中で一時的に株価が反発する現象。反転上昇と勘違いされやすいが、実際には反発が一巡した後に下落トレンドが再開することが多い。

サーキットブレーカー(取引中断措置)

主要指数が短時間に一定率以上急落した場合に、市場全体の取引を一時停止する仕組み。米国ではS&P500種指数が7%・13%・20%下落した水準で発動する段階制になっている。

値幅制限・個別銘柄の取引停止措置(LULD)

個別銘柄が短時間に急騰・急落した際に、その銘柄の取引だけを一時的に止める仕組み。市場全体を止めるサーキットブレーカーとは異なり、個別銘柄単位で作動する。

時価総額

株価×発行済株式数で算出される指標。大型株・中型株・小型株を区分する基準としても使われる。

なぜ取引所は取引を止めるのか

サーキットブレーカーやLULDは、投資家がパニック的な売買に走るのを防ぎ、冷静に情報を消化する時間を作るための仕組み。米国の市場全体の取引中断制度は、1987年のブラックマンデーで歯止めが利かなかった反省から整備された経緯がある。

PERは文脈込みで見て初めて意味を持つ

PERの高低は単独では判断できず、同業種平均や過去水準との比較が前提となる。成長期待が高い企業はPERが高くなりやすい一方、業績が景気に左右されやすい企業は、一時的な利益の急減・急増でPERが実態以上に歪んで見えることがある。

よくある質問

空売りは違法な行為ですか?

いいえ、多くの主要市場で認められた合法的な取引手法です。ただし規制は厳しく、市場が極端に不安定な際には一時的に制限されることもあります。

米国市場でサーキットブレーカーが発動する条件は?

S&P500種指数が前日終値比で7%下落すると15分間取引が停止し、13%下落でも同様に停止します。20%下落した場合はその日の取引がそこで終了します。