株式注文方法まとめ:指値・成行からその他の注文条件まで

株の注文を出すときに出会う代表的な注文方法を整理しました。

指値注文

最も基本的な注文方法で、自分で希望する価格を指定し、その価格以下(買いの場合)またはその価格以上(売りの場合)でしか約定しません。希望より不利な価格で約定することはありませんが、株価が指定した価格まで動かなければ、まったく約定しないこともあります。

成行注文

価格を指定せず、その時点で取引可能な価格ですぐに売買する注文です。約定のスピードは最も速いというメリットがありますが、その時の板の状況によっては、想定より不利な価格で約定してしまうことがあります。この価格のずれはスリッページと呼ばれ、出来高の少ない銘柄ほど大きくなりやすい傾向があります。

引け対応の指値注文

ブローカーや取引所によっては、取引時間中は指値注文として扱われ、終値を決める引けの気配時点までに約定しなければ自動的に成行注文に切り替わる注文方法を提供している場合があります。日中は希望価格での約定を狙いつつ、その日のうちに約定させたい場合に便利です。名称や取り扱いの有無はブローカーや市場によって異なるため、利用する取引画面で確認が必要です。

成立しやすい指値注文

注文を出した瞬間の、反対側の最良気配(買い注文なら最良売り気配、売り注文なら最良買い気配)に自動的に価格が設定される注文です。その価格に十分な数量があればすぐに約定しやすい一方、それを超える数量分は約定しないか取り消される場合があります。この種の注文はブローカーや取引所によって呼び方が異なります。

優先順位重視の指値注文

注文を出した瞬間の、自分と同じ側の最良気配(買い注文なら最良買い気配、売り注文なら最良売り気配)に自動的に価格が設定される注文です。すぐに約定させることよりも、その価格帯での注文の順番を有利にすることを目的としており、成立しやすい指値注文と違ってすぐに約定する保証はなく、反対側から注文が入って初めて約定します。

IOC・FOK注文条件

IOC(Immediate or Cancel、即時執行・残数取消)とFOK(Fill or Kill、全数即時執行)は、それ自体が独立した注文方法というより、指値注文や成行注文に付け加える約定条件です。IOCは可能な数量だけすぐに約定させ、残りはその場で自動的に取り消します。FOKは指定した数量がすべて即座に約定できない場合、注文全体が取り消され、一部だけの約定は認められません。

どの注文方法を使うべきか

価格よりもスピードを優先するなら成行注文や成立しやすい指値注文が最も早く約定します。価格を守ることを優先するなら、普通の指値注文がより安全な基本の選択肢です。引け対応の指値注文や優先順位重視の指値注文のようなやや特殊な注文方法は最初は分かりにくく感じられるかもしれないため、使っているブローカーの他の注文方法の挙動に慣れるまでは、まず普通の指値注文を中心に使うのも一つの方法です。

注文方法の名称や取り扱いはブローカー・市場によって異なる

すべてのブローカーや取引所が同じ注文方法をそろえているわけではなく、似たような注文方法でもプラットフォームによって名称が異なることがあります。基本的な指値注文や成行注文以外の注文方法を使う前に、利用しているブローカーの注文方法についての説明や実際の注文画面を確認し、その注文が実際にどう動くのかを把握しておくことが大切です。ここで紹介した仕組み自体は多くの市場に共通するものですが、具体的な実装はプラットフォームによって異なります。

よくある質問

初心者にとって最も安全な注文方法は何ですか?

自分で価格を指定できる指値注文が最も予測しやすい方法です。成行注文は約定は速いですが、想定していない価格で約定することがあるため、ブローカーの挙動に慣れるまでは慎重に使うことをおすすめします。

引け対応の指値注文は必ず約定しますか?

必ずしもそうではありません。引けの気配時点で成行注文に切り替わることで約定の可能性は高まりますが、取引停止のような特殊な状況では、それでも約定しないことがあります。