家庭で作る出汁・ブロスの基本

それぞれの方法をタップすると詳しい説明が確認できます。

いりこ昆布だし

頭とワタを取った煮干しをフライパンで軽く乾煎りして生臭さを飛ばし、水と昆布と一緒に火にかけます。昆布は沸騰する直前に取り出さないとぬめりと苦味が出るため注意し、煮干しはそのまま中弱火でさらに10分ほど煮て旨味を引き出します。

ボーンブロス(骨だし)

骨は水に1時間以上浸けて血抜きをした後、一度沸騰させて最初の茹で汁は捨て、新しい水に替えて煮直すと臭みが大きく減ります。その後、弱火で6時間以上、長ければ丸一日ほどじっくり煮込むことで、白く濃厚な出汁が仕上がります。

野菜だし

玉ねぎ、長ねぎ、大根、しいたけなどを大きめに切って水から煮て、沸騰したら中弱火に落とし20~30分ほど煮出すと、あっさりとして深みのある野菜だしができます。

アクを取る理由

出汁が沸き始めると表面に浮くグレーがかった泡は、食材の不純物や臭みのもとになるたんぱく質のかすなので、お玉でこまめにすくい取ることで濁らず澄んだ味わいになります。

こして仕上げる

取り終えた出汁は目の細かいざるやさらしで一度こして、具材や残った不純物を取り除くと、澄んだきれいな出汁に仕上がります。

素早く冷まして保存する

仕上がった出汁は常温に長く置かず、鍋ごと氷水に浸けるか、浅く広い容器に移して素早く冷ましてから、冷蔵または小分けにして冷凍保存します。こうすることで雑菌の繁殖を防ぎ、新鮮さを保てます。

出汁ごとに向いている料理が違う

いりこ昆布だしや野菜だしのようなあっさりした出汁は、他の具材を引き立てたいスープのベースに向いており、じっくり煮込んだボーンブロスはそれ自体にコクと存在感があるため主役になれます。料理に合った出汁を選ぶことが、味の完成度を大きく左右します。

冷ます速さは煮る時間と同じくらい大切

熱い状態と冷蔵温度の間を長く漂う出汁は、まさに雑菌が最も繁殖しやすい温度帯にとどまることになるため、素早く安全な温度まで下げることは、単なる手間の問題ではなく食品衛生上の重要なポイントです。冷蔵・冷凍前に小分けしておくと冷めるのも早く、後で必要な分だけ解凍できます。

よくある質問

手作りの出汁はどのくらい保存できますか?

冷蔵の場合はおおむね3~4日以内、小分けにして冷凍した場合は数か月ほど保存できるのが目安ですが、使う前に匂いや見た目に異常がないか必ず確認しましょう。

アク取りの工程は省略してもいいですか?

省略することもできますが、取り除けなかった不純物のせいで出汁が濁りやすく、雑味も残りやすくなります。少しの手間で仕上がりが大きく変わるので、アク取りはしておく価値があります。