季節ごとの星座ガイド:春夏秋冬の見つけ方

夜空は一年中同じではありません。季節ごとに見える星座と、その理由をまとめました。

春:春の大三角

うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラの3つの1等星で作る大きな三角形です。北斗七星(おおぐま座)の柄のカーブを延長するとアークトゥルスにたどり着くため、まずは北斗七星を目印にすると見つけやすくなります。

夏:夏の大三角(七夕の星)

こと座のベガ(織姫星)、わし座のアルタイル(彦星)、はくちょう座のデネブで作る大きな三角形で、七夕伝説の織姫と彦星はまさにこのベガとアルタイルです。天の川に近く、夏の夜空でほぼ真上に見えるため見つけやすい目印になります。

秋:ペガススの四辺形

4つの星が作る大きな四角形で、秋の夜空では目立つ明るい星が少ないぶん、この四辺形がひときわ目印になります。四辺形の一角からアンドロメダ座の星の並びが伸びており、条件が良ければアンドロメダ銀河もうっすら見えることがあります。

冬:冬の大三角と冬のダイヤモンド

オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス(全天で最も明るい恒星)、こいぬ座のプロキオンで冬の大三角ができます。さらにリゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックスを加えた6つの星を結ぶと「冬のダイヤモンド」と呼ばれる大きな六角形になり、オリオン座の三ツ星を中心に初心者でも見つけやすい季節です。

なぜ季節によって見える星座が変わるのか

地球が太陽の周りを公転しているため、夜(太陽と反対側)に面する方向が月ごとに少しずつ変わります。その結果、夜空に見える星座は1年かけてゆっくりと入れ替わっていきます。

観察のコツ:まず1つの目印を見つける

季節の星空をいきなり全部覚えようとせず、オリオン座の三ツ星や北斗七星のような分かりやすい形をまず1つ見つけ、そこから周りの星へと広げていくのがコツです。目が暗闇に慣れるまで10〜15分ほど待つと、見える星の数がぐっと増えます。

季節の星座と周極星座の違い

北極星の近くにある星座(北半球ではおおぐま座やカシオペヤ座など)は「周極星座」と呼ばれ、中緯度以北ではほぼ一年中沈まずに見え続けます。一方、天の極から離れた星座は地球の公転にともなって地平線の下に隠れる時期があり、これが「季節の星座」として認識されるものです。

街明かりは季節以上に星の見え方を左右する

どんなに代表的な星座でも、都市部の明るい夜空では見つけにくく、逆に地味な星の並びでも暗い場所では驚くほどはっきり見えます。星座が見つからないときは季節そのものよりも、街明かりの少ない場所を探す、月明かりの少ない夜を選ぶ、目を暗さに慣らすといった条件を先に見直すとよいでしょう。

よくある質問

なぜ同じ時刻でも季節によって見える星が違うのですか?

地球が太陽の周りを公転することで、夜側(太陽と反対の方角)が向く先が毎月少しずつ変わるためです。この結果、1年をかけて四季それぞれの代表的な星座が入れ替わりながら見えることになります。

次の季節の星座は、季節が変わる前から見えますか?

はい。星の出は毎日少しずつ早まっていくため、次の季節を代表する星座は、その季節が正式に始まる少し前から地平線近くに低く見え始めます。同様に、前の季節の星座も「終わった」あとしばらくは反対側の地平線近くに低く残って見えます。