キャッテルの16の性格因子(16PF)まとめ

温かさから緊張感まで、因子分析によって導き出された16の性格次元を知りましょう。

A・温かさ(Warmth)

低い時:事務的で人と距離を置きやすい。高い時:温かく人間中心的。

B・推理力(Reasoning)

低い時:具体的で実質的な思考を好む。高い時:抽象的で素早い概念的思考を好む。

C・情緒安定性(Emotional Stability)

低い時:感情の起伏が大きく動揺しやすい。高い時:落ち着いておりストレスに強い。

E・支配性(Dominance)

低い時:従順で協調的。高い時:主張が強く競争的。

F・快活さ(Liveliness)

低い時:真面目で慎重。高い時:即興的で活発。

G・規則遵守性(Rule-Consciousness)

低い時:規則を柔軟に解釈する。高い時:規則や原則を厳格に守る。

H・社会的大胆さ(Social Boldness)

低い時:内気で萎縮しやすい。高い時:大胆で不慣れな状況にも動じない。

I・感受性(Sensitivity)

低い時:現実的で客観的な判断を重視する。高い時:感受性が豊かで美的感覚に敏感。

L・警戒心(Vigilance)

低い時:他人をよく信頼する。高い時:疑い深く警戒的。

M・抽象性(Abstractedness)

低い時:現実的で実用的なことに集中する。高い時:想像力が豊かでアイデア志向。

N・プライバシー(Privateness)

低い時:自分を率直に表現する。高い時:慎重で本音を見せにくい。

O・不安傾向(Apprehension)

低い時:自己確信が強く動じにくい。高い時:心配性で自己不信になりやすい。

Q1・変化への開放性(Openness to Change)

低い時:伝統的で慣れた方法を好む。高い時:新しい試みや変化を楽しむ。

Q2・自立性(Self-Reliance)

低い時:集団に属し共に行動することを好む。高い時:独立して一人で決めることを好む。

Q3・完璧主義(Perfectionism)

低い時:柔軟で即興的。高い時:体系的で自己統制が強い。

Q4・緊張感(Tension)

低い時:のんびりと余裕がある。高い時:せっかちで緊張度が高い。

16PFとは?

16PF(Sixteen Personality Factor Questionnaire)は、イギリス生まれの心理学者レイモンド・キャッテル(Raymond Cattell)が1940〜50年代に開発した性格検査ツールです。キャッテルは人の性格を表す数千の単語を因子分析という統計手法で絞り込み、互いに区別される16の根源特性(source traits)を導き出しました。現在は1993年に発表された第5版(Fifth Edition)の体系が広く使われており、表にはこの版で整理されたアルファベットコード(A、B、C、E、F、G、H、I、L、M、N、O、Q1〜Q4)を併記しています。

ビッグファイブとはどう違いますか?

ビッグファイブ(性格5因子)理論がより上位の次元で5つに性格を要約するのに対し、16PFはそれよりはるかに細分化された16の次元で性格を説明します。実際、研究者たちは16PFの下位因子を再びまとめるとビッグファイブと似た上位次元が現れることを明らかにしており、2つの理論は対立するというより、分析の精密さの違いとして理解できることを示しています。

よくある質問

16の因子には良い方向、悪い方向が決まっていますか?

いいえ。各因子は価値中立的なスペクトルで、低い・高いは優劣ではなく傾向の違いを表します。ただし特定の職務や状況によっては、どちらか一方が有利に働くことはあります。

なぜコードにD、J、K、Pが抜けているのですか?

開発初期の過程で、統計的に十分な独立性が確認されなかったり、他の因子に吸収されたりした項目があり、最終的な16因子にはこれらのアルファベットが使われないまま現在の体系が定着しました。