旅行者が知っておきたい基本のロシア語あいさつ表現

ロシア語はキリル文字で表記されるため、以下の各フレーズはキリル文字表記とあわせて、そのまま読めるカタカナ発音を紹介する。

Здравствуйте ― こんにちは(丁寧)

発音は「ズドラーストヴィチェ」。見知らぬ人や店員、目上の人に対する標準的な丁寧なあいさつで、親しい間柄ではずっと短い「Привет」が使われる。

Привет ― やあ(くだけた言い方)

発音は「プリヴィエット」。すでに親しい友人や同年代の相手にのみ使い、見知らぬ人に使うと馴れ馴れしく聞こえることがある。

Спасибо ― ありがとう

発音は「スパシーバ」。より強く感謝を伝えたいときは「большое спасибо(バリショーエ・スパシーバ、「どうもありがとう」)」を使う。

Пожалуйста ― お願いします / どういたしまして

発音は「パジャールスタ」。依頼の前では「お願いします」、「spasibo」への返事では「どういたしまして」と、1語で2つの意味を兼ねる。

Да ― はい

発音は「ダー」。ほとんどの場面で英語の"yes"とそのまま対応する。

Нет ― いいえ

発音は「ニェット」。文頭に置いて「〜がない」という意味でも使われ、英語のくだけた"no"に近い働きもする。

Извините ― すみません / ごめんなさい

発音は「イズヴィニーチェ」。道を尋ねるときのように丁寧に相手の注意を引く場合と、実際に謝罪する場合の両方に使う。

До свидания ― さようなら

発音は「ダスヴィダーニヤ」。丁寧な別れの挨拶で、友人同士では短い「Пока(パカー、「じゃあね」)」の方がずっとよく使われる。

丁寧・くだけたの区別が文法に組み込まれている

ロシア語には丁寧な「あなた」(вы)とくだけた「あなた」(ты)の区別があり、「Здравствуйте」は丁寧な言い方、「Привет」はくだけた言い方に対応する。見知らぬ人や店員、明らかに年上の相手には、上記の丁寧な表現をデフォルトにしておくのが無難。

キリル文字は見た目ほど難しくない

キリル文字は一見複雑に見えるが、а・о・к・м・тのように見た目も発音もラテン文字に近い文字も多い。一方で「р」(rの音、pではない)や「н」(nの音、hではない)のように、ラテン文字に似ているのにまったく違う音を表す文字もある点には注意が必要。

よくある質問

「Пожалуйста」は本当に「お願いします」と「どういたしまして」の両方に使われるのか

そのとおり。文脈で区別され、依頼の前後では「お願いします」、「spasibo」と言われた直後の返事では「どういたしまして」の意味になる。

これらのフレーズを使うのにキリル文字を覚える必要はあるか

厳密には不要。発音がカタカナで示されているため声に出すだけなら読めなくても構わないが、キリル文字をいくつか覚えておくと、現地で看板やメニューを読むのがぐっと楽になる。