今日にも残るローマ神話の痕跡
ローマ神話の神々の名前は神話の本の中だけにとどまらず、今日私たちが使う月の名前や、ヨーロッパの複数の言語の曜日の名前にそのまま残っています。何気なく使っている単語の中に、古代ローマ人が世界をどう捉えていたかを垣間見ることができます。
ユリウス暦とその改革
こうした名前の多くは、大規模な暦の改革にさかのぼります。紀元前46年、ユリウス・カエサルはローマの暦を再編成し、後に「ユリウス暦」として知られる暦を作りました。そこでは太陽年とのずれを防ぐための規則的なうるう年の仕組みが導入されました。彼の死後、7月は彼にちなんで改名され、その数十年後には、ローマ元老院が同様に後継者アウグストゥス帝にちなんで別の月を8月と改名しました。つまり現代の暦の二つの月は、神ではなく実在した統治者の名前にちなんでいるのです。
よくある質問
英語の曜日名はローマの神ではなく別のところから来ていると聞きましたが、本当ですか?
はい。英語の火曜日から金曜日までの曜日名は、ローマの神ではなく北欧・ゲルマン神話の神(ティール、オーディン、トール、フレイヤ)に由来します。一方、フランス語やスペイン語のようなロマンス諸語は、ラテン語を経て、ローマの神々の名前を比較的そのまま受け継いでいます。
7月と8月もローマと関係がありますか?
はい。7月(July)はユリウス・カエサルの名前から、8月(August)は初代皇帝アウグストゥスの名前から取られたもので、神ではなく実在した人物の名前がつけられた月です。