履歴書・エントリーシートの基本 完全ガイド

日本の就職・転職活動では独特の応募書類文化があります。履歴書とエントリーシートの基本を整理しました。

履歴書とエントリーシートの違い

履歴書は学歴・職歴・資格など基本情報を記載する定型的な書類です。エントリーシート(ES)は主に新卒採用で使われ、企業ごとに異なる設問(志望動機やガクチカなど)に答える形式の書類です。

JIS規格の履歴書様式は2020年に廃止

長く使われてきたJIS規格の履歴書様式例は2020年に日本規格協会のサイトから削除されました。性別欄などが公正な採用選考の観点から問題視されたことが背景にあります。

厚生労働省様式が事実上の標準に

2021年4月、厚生労働省が性別欄を任意記載とし、通勤時間・扶養家族数・配偶者の有無といった項目を必須から外した新しい様式例を公表し、現在はこちらが広く使われています。

証明写真の基本

撮影から3か月以内の写真を使うのが一般的なマナーとされ、スーツ着用で正面を向いた、表情や背景が整った写真が好まれます。写真の裏に氏名を書いておくと、はがれた際にも安心です。

自己PR欄の考え方

自分の強みを、具体的なエピソードと結果を交えて説明する欄です。単に性格の長所を並べるのではなく、その強みを応募先でどう活かせるかまで書くと説得力が増すとされています。

志望動機欄の考え方

なぜその会社・その職種を選んだのかを説明する欄です。「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」「入社して何をしたいか」の3段階で整理すると書きやすいとされています。

「ガクチカ」とは

「学生時代に力を入れたこと」を短縮した就活用語で、エントリーシートの定番設問の一つです。学業に限らず、部活動やアルバイト、サークル活動などの経験が題材になります。

応募書類のデジタル化

近年は紙の履歴書ではなく、就職情報サイトのWebフォームに直接入力する形式や、PDF・Web上のシステムでエントリーシートを提出する企業が増えています。

なぜ様式の見直しが行われたのか

性別や家族構成といった情報が採用の合否に影響を与えるべきではないという「公正な採用選考」の考え方から、厚生労働省は2021年に新しい履歴書様式例を公表し、性別欄の任意記載化や不要な項目の削除を進めました。ただし様式例はあくまで例であり、法律で特定の様式が義務付けられているわけではありません。

内容の一貫性が重視される

履歴書とエントリーシート、面接での回答の間に矛盾があると、内容の信頼性を疑われる可能性があります。書類を作成する際は、複数の書類・場面で話す内容の軸がぶれないようにしておくことが大切です。

よくある質問

履歴書はどの様式を使えばいいですか?

法律で様式が指定されているわけではありませんが、迷う場合は厚生労働省が公表している様式例を使うと、性別欄なども含めて現在の標準的な形式に沿った書類になります。応募先が指定の様式を用意している場合はそちらに従います。

手書きとパソコン作成、どちらが良いですか?

近年は手書きを必須とする企業は減り、パソコンで作成した履歴書やWebフォームへの入力を受け付ける企業が増えています。応募先が手書きを指定している場合を除き、どちらでも大きな問題にならないことが多いですが、応募先の指示がある場合はそれに従ってください。

エントリーシートの設問内容はこの記事で分かりますか?

この記事では一般的な考え方の枠組みを紹介しています。具体的な設問や評価基準は企業ごとに異なるため、実際の作成にあたっては応募先の募集要項や、大学のキャリアセンターなどのサポートを活用することをおすすめします。