印刷用ぬり足(トンボ)サイズ計算ガイド

仕上がり通りのきれいな印刷物にするには、「仕上がりサイズ」「ぬり足」「安全マージン」という3つの数値を正しく押さえる必要があります。

仕上がりサイズは断裁後の最終寸法

名刺なら91×55mmなど、印刷物が最終的に断裁された後のサイズを指します。デザインの基準となる寸法です。

ぬり足は仕上がり線の外側に足す余白

ぬり足(塗り足し)は仕上がり線の外側に追加する画像・背景の余白で、日本の印刷業界では一般的に3mm前後が標準とされています。データサイズは仕上がりサイズにぬり足を四辺すべてに足したものになります。

ぬり足が必要な理由は断裁のズレ

商業印刷の断裁機は完璧な精度ではなく、わずかなズレが生じることがあります。ぬり足がないと、そのズレによって仕上がり線の端に白い紙の余白(いわゆる「紙白」)が出てしまう可能性があります。

文字やロゴは内側の安全マージンに収める

ぬり足とは別に、仕上がり線から内側に3mm程度の安全マージンを設け、重要な文字やロゴをその内側に配置するのが基本です。仕上がり線ギリギリに配置すると、断裁後に詰まって見えたり、わずかに切れて見えることがあります。

入稿データ全体のサイズの求め方

仕上がりサイズの各辺にぬり足(通常3mm)を両側分足したものが実際のデータサイズです。例えば91×55mmの名刺にぬり足3mmを四辺に足すと、データサイズは97×61mmになります。

なぜ仕上がりサイズより大きいデータを作るのか

仕上がりサイズぴったりのデータでは、断裁時のわずかなズレを一切吸収できません。背景や端まで届くデザインをぬり足線まで伸ばしておくことで、多少の断裁ズレがあっても紙白が出ず、印刷範囲内に収まります。

ぬり足の基準は印刷会社によって異なることがある

3mmが広く使われる標準値ですが、ポスターや横断幕のような大判印刷では印刷会社がより広いぬり足を求める場合や、地域・案件によって基準が異なる場合があります。入稿前に必ずその印刷会社の規定を確認してください。

よくある質問

ぬり足をつけずに入稿するとどうなりますか?

仕上がり線に届くはずのデザイン要素が、断裁のわずかなズレによって意図しない白い余白として端に出てしまうリスクがあります。ぬり足がないとそのズレを吸収する余地がありません。

文字にもぬり足の考え方は適用されますか?

いいえ。ぬり足は端まで届く背景や画像のための余白です。文字やロゴはぬり足ではなく、仕上がり線の内側にとる安全マージンの内側に収めるのが基本です。