優先株と普通株の違い完全ガイド

銘柄名の末尾に「優先株」と付く株は、なぜ株価が低く、配当は手厚いのでしょうか。

優先株とは?

優先株は、利益配当や残余財産の分配において普通株より優先的な権利を持つ一方、原則として議決権を持たない株式です。銘柄名の末尾に優先株を示す表記が付くことが多く、経営への議決権の代わりに、配当や清算時の財産分配で優先順位を持つよう設計されています。

普通株との主な違い

普通株主は株主総会で取締役選任などに投票できる議決権を持ちますが、配当の順位は優先株より後になります。優先株主はこの議決権を持たない代わりに、定められた配当(または普通株より高い配当率)を優先的に受け取る権利を持ちます。

なぜ優先株は普通株より安く取引されるのか(かい離率)

同じ会社が発行した普通株と優先株の価格差を比率で示したものを「かい離率」と呼びます。優先株は発行株数や売買高が普通株より少なく、取引が活発でないことが多いため、この流動性の差が価格差につながるのが一般的です。

かい離率が広がったり縮まったりする理由

配当利回りの魅力が注目されて優先株への買いが集まるとかい離率が縮まる傾向があり、逆に市場の変動が大きかったり投機的な資金が集まったりすると、かい離率が異常に広がることもあります。ただし、かい離率の方向をあらかじめ予測するのは容易ではありません。

転換優先株・償還優先株といったバリエーションもあります

転換優先株は、定められた条件のもとで普通株に転換できる権利が付いた株式です。償還優先株は、発行会社が一定の時期に定められた価格で買い戻せる条件が付いた株式です。同じ優先株でも、銘柄ごとに付帯条件が大きく異なることがあります。

投資する際の注意点

売買高が少ない銘柄は、希望する価格で売買しにくく、売値と買値の差(スプレッド)が大きく開くことがあります。急な値動きの際は変動幅が大きくなることもあるため、投資前に発行会社の優先株の種類や配当条件、直近の売買高を証券会社の取引ツールで確認することをおすすめします。

配当の魅力が気になる方へ

優先株は配当の魅力から注目されることが多い銘柄です。配当株投資の基礎を知りたい場合は、当サイトの配当株投資関連ガイドもあわせてご確認ください。

一般的な情報提供について

このページは一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄に対する投資助言ではありません。個別銘柄の優先株の発行条件や配当率は、必ずその企業の開示情報や証券会社の銘柄情報でご確認ください。

よくある質問

優先株は必ず配当が多いのですか?

一般的に優先株は定款で定められた分だけ普通株より高い配当率が適用されるよう設計されることが多いですが、すべての優先株がそうとは限らず、銘柄ごとに配当条件は異なります。個別銘柄の定款や開示情報で確認する必要があります。

優先株にも後から議決権が発生することはありますか?

一部の優先株には、一定期間配当を受け取れなかった場合、その翌期から議決権が復活する条件が付いていることがあります。こうした条件が付いているかどうかは、銘柄ごとの発行条件を確認する必要があります。