感情の輪とは?
アメリカの心理学者ロバート・プルチックは、人間の感情を8つの基本感情に整理し、それらを色相環のように花びらの形をした輪に配置しました。反対の感情同士を向かい合わせに置き、輪の中心に近いほど感情の強度が強くなるよう表現したのが特徴です。進化心理学の観点からは、この8つの感情が生存と適応に役立つ機能を持っていたために人類に共通して残っていると説明されることもあります。
他の感情理論とどう違うのか
心理学者ポール・エクマンは表情研究をもとに、怒り・嫌悪・恐れ・喜び・悲しみ・驚きという6つの基本感情を提示しました。プルチックのモデルはこれに信頼と期待を加えて8つに拡張し、さらに基本感情同士を組み合わせて複合感情を説明する「ダイアッド」という概念を加えている点が異なります。ただし基本感情の正確な数や内訳については、学者の間でも意見が分かれていることは知っておくとよいでしょう。
よくある質問
すべての感情は結局8つの基本感情に還元されるのですか?
プルチックのモデルでは理論上はそうなります。しかし実際に人が感じる感情は非常に複雑で、8つの基本感情とその組み合わせ(ダイアッド)だけであらゆる感情を完全に説明できるかどうかについては、学者の間でもさまざまな見解があります。
このモデルは実生活でどう活用されますか?
自分の感情を細かく分けて認識する感情語彙トレーニングや、カウンセリング・心理教育の場で感情を説明するツールとしてよく活用されます。複雑な感情を基本感情の組み合わせとして整理すると、感情を扱いやすくなると説明されています。