機能するピッチデックの条件
ピッチデックは会社に関するすべての情報を詰め込む場所ではありません。10〜15枚程度のスライドで、初対面の投資家を「知らない会社」から「もっと話を聞きたい」という状態に導くためのストーリーテリングのツールです。投資家は週に何十件ものデッキに目を通すため、網羅的な詳細よりも明快さと一貫したストーリーの方が評価されます。1枚のスライドに1つの主張を心がけ、補足データは本編ではなく付録に回しましょう。
ステージや相手に合わせて調整する
初期段階のデッキでは、まだトラクション(実績データ)が少ないため、課題の大きさとチームの強さをより強調することになりますが、後期段階のデッキでは売上成長率や継続率、ユニットエコノミクスを前面に出せます。相手によって重点を変えるのも有効で、エンジェル投資家は創業者個人により関心を持つ傾向がある一方、機関投資家は市場規模やビジネスモデルをより厳密に精査する傾向があります。
よくある質問
ピッチデックは何枚くらいが適切ですか?
決まったルールはありませんが、コアとなるストーリー部分は10〜15枚程度に収めるケースが多く、財務モデルや競合比較表などの補足資料は、枚数に含めない付録として別途用意するのが一般的です。
投資家にメールで送る資料とプレゼン用のデッキは同じでよいですか?
必ずしも同じである必要はありません。対面でのプレゼン用デッキは話し手が説明を補えるため、文字数を減らしビジュアル中心にできますが、メールで送る資料は説明する人がいない分、それだけで内容が伝わるように作り込む必要があります。