ピラティスの基本原則を知る

マットに寝そべる前、あるいはマシンに乗る前に知っておきたい、ピラティスという運動法を貫くいくつかの基本的な考え方を紹介します。

  1. まずコア(パワーハウス)を安定させる

    腹部・骨盤底筋・下背部を含むコアを先に安定させてから手足を動かす、というのがピラティスの中心的な原則です。

  2. 誕生の背景

    20世紀初頭にジョセフ・ピラティス氏がリハビリ目的で考案した運動法が起源で、その後、全身の筋力強化と姿勢改善のためのエクササイズへと発展しました。

  3. マットピラティス

    器具を使わずマットの上で行うスタイルで、自分の体重を負荷として利用しながらコアと全身の筋力を鍛えます。

  4. マシンピラティス(リフォーマーなど)

    リフォーマーのようにスプリングの抵抗を利用する器具を使うスタイルで、可動域を広げつつ負荷を細かく調整しやすいのが特徴です。

  5. ヨガとの違い

    ヨガが柔軟性や瞑想的なリラックスを重視するのに対し、ピラティスは筋力・身体のコントロール、背骨や骨盤の整列により重点を置きます。

  6. 呼吸と体の整列

    一つひとつの動作に一定のリズムの呼吸を合わせ、背骨と骨盤の正しい位置を保つことを動作そのものと同じくらい重視します。

なぜ「パワーハウス」を最初に安定させるのか

多くの運動では、手足が動きを起こし体幹はそれについていくだけになりがちです。ピラティスはこの順序を逆転させ、まず深部のコア筋を意識的に固定してから、その安定した土台の上で手足を動かすよう訓練します。これは運動中だけでなく、日常の姿勢や動作における腰への負担を減らすことも目的としています。

マットとマシン、どちらを選ぶか

マットレッスンはマットと自分の体重だけで始められ費用も抑えやすく、基本原則を学ぶ最初のステップとして適しています。マシンレッスンは一般的に費用が高くスタジオでの受講が必要ですが、スプリングの抵抗を細かく調整できるため、弱い筋肉を狙って鍛えたり、上達に合わせて負荷を精密に上げていったりしやすい利点があります。

よくある質問

ピラティスは全くの初心者でも大丈夫ですか?

はい、特にマットピラティスは体への負担が少なく初心者向けです。多くのインストラクターは、コアの力や柔軟性が十分でない人向けに動作を調整してくれるので、初回のレッスン前に持病やケガについて伝えておくとよいでしょう。

普通の腹筋運動とピラティスは何が違うのですか?

一般的な腹筋運動は繰り返し動作で腹筋そのものを鍛えます。一方ピラティスは、コアを全身の動きを支える安定装置として使うことを重視し、回数を重ねることよりも動作の精度・呼吸・体の整列に重きを置いています。