犬・猫の1日の食事量はどう計算する?

フードのパッケージに書かれた給餌量表はあくまで平均的な目安であり、あなたのペットにぴったり合った数字とは限りません。実際にどう計算されているのかを整理しました。

安静時エネルギー要求量(RER):70×体重(kg)の0.75乗

RERは完全に安静な状態で消費するカロリーの目安です。体重10kgの犬であれば、活動量による調整をする前の値として70×10の0.75乗≈394kcal程度になります。

MERは実際の生活に合わせた係数をかける

維持エネルギー要求量(MER)はRERに、ライフステージや活動量に応じた係数をかけて求めます。避妊・去勢済みで活動量が少ない成犬・成猫であればおよそ1.2~1.4倍、未去勢・活発・成長期であればさらに高く、減量中であれば低めの係数が使われることが一般的です。

フードのカロリー密度からグラムに換算する

フードのパッケージには通常、カップあたりまたはkgあたりのカロリー(kcal/kg)が記載されています。1日の目標カロリーをこの密度で割ることで、実際に与えるグラム数やカップ数に換算できます。

パッケージの給餌量表は一般的な目安に過ぎない

パッケージ記載の給餌量表は、ある体重範囲の平均的な個体を想定して作られており、活発なペットにも対応できるよう多めに設定されている傾向があります。

おやつも1日の総カロリーに含めて考える

おやつは1日の総カロリーのおよそ10%以内にとどめ、残りは総合栄養食である主食から摂るという目安がよく挙げられます。おやつを与えた分は、1日の目標カロリーから差し引いて考える必要があります。

子犬・子猫は体重あたりの必要量がむしろ多い

成長期の動物は体重に対するエネルギー必要量が成犬・成猫よりも大幅に高いため、成長期用フードはカロリー密度が高く設定され、給餌スケジュールも異なります。

なぜ体重の0.75乗を使うのか

代謝率は体重に単純比例するわけではなく、体の大きな動物ほど体重1kgあたりの消費カロリーは小さくなる傾向があり、多くの動物種でこの関係はおよそ0.75乗というべき乗の指数で表されます。そのため、犬の体重が2倍になったからといってRERが単純に2倍になるわけではなく、それより小さい割合でしか増えません。

パッケージの給餌量表があくまで出発点である理由

犬種、避妊・去勢の有無、個体ごとの代謝、実際の活動量など、現実の必要量はパッケージに書かれた平均値から大きくずれることがあります。多くの給餌ガイドでは、まず計算値や表示量に近い量から始め、数週間かけてペットの実際の体型(ボディコンディション)を見ながら量を調整していくことが勧められています。

よくある質問

パッケージの給餌量表どおりに与えるべきですか?

厳密な指示ではなく、あくまで妥当な出発点として捉えるのがよいでしょう。多くのペットは表示量よりやや少なめでも問題なく過ごせることがあり、肋骨が軽く触れるか、上から見てウエストのくびれが見えるかといった体型(ボディコンディション)のほうが、表示された数字単体よりも継続的な目安として信頼できることが多いです。

これは獣医師のアドバイスの代わりになりますか?

いいえ。これは給餌量の計算の仕組みについての一般的な情報であり、専門的な助言の代わりにはなりません。持病がある、体重に極端な問題がある、活動量が特殊なペットについては、必ず獣医師に食事内容を確認してもらってください。