この法則が当てはまりやすい場面、当てはまりにくい場面
顧客ごとの売上、顧客からのクレーム件数、ソフトウェアの不具合、在庫の売れ行きなど、一部の突出した要因が全体を左右する場面では、この法則がよく当てはまります。一方で、もともと均等に近い性質のもの、たとえばチーム内で同じような定型作業を分担する場合などに無理やり当てはめようとすると、実態のない「気づき」を作り出してしまうことがあります。
自分の状況に当てはまるか、簡単に確かめる方法
対象となる項目を成果の大きい順に並べ、上位2割の項目が全体の成果に占める割合を実際に計算してみます。その割合が全体の大部分と呼べるほど高くなければ、その対象にはこの法則がうまく当てはまらない可能性が高く、無理にパレートの枠組みで考えるより、単純な順位づけで優先順位を決めるほうが実用的です。
よくある質問
「80対20」は必ず合計100になるのですか?
いいえ。これは偏りを表す大まかな目安であり、厳密に合計しなければならない数式ではありません。同じデータでも分類の仕方を変えれば、それぞれ別々の「80対20」的な偏りが見えることがあり、それらが矛盾しているわけではありません。
経済学の「パレート効率性」と同じ意味ですか?
いいえ、名前は同じヴィルフレド・パレートに由来しますが、別の概念です。パレート効率性は「誰かの状況を悪化させずには、これ以上誰かの状況を良くできない状態」を指す経済学の用語で、80対20の法則が説明する「原因と結果の偏り」とは異なる文脈で使われます。