紙の厚さの単位:連量(kg)・米坪(lb)とgsmの換算

紙の重さ表記は国や規格によってgsm、連量(kg)、米式ポンド(lb)とばらばらで、同じ「重さの数字」でも意味がまったく異なることがあります。

gsmは紙の種類に左右されない共通基準

gsm(g/㎡)は1平方メートルあたりの重さそのものを示すため、紙の種類が違っても数値を直接比較すれば厚さ(重さ)の違いが分かります。これが国際的に最も使われる理由です。

米式lbは紙の種類ごとに基準サイズが違う

米国のlb表記は、その紙カテゴリー(Bond/Writing、Text/Book、Coverなど)ごとに決められた「基準サイズ」500枚分の重さを指すため、基準サイズが違えば同じlb数字でも実際の厚さは変わります。

同じlb数字でも厚さが違う典型例

20lbのBond紙(一般的なコピー用紙)はgsm換算で約75gsm程度ですが、20lbのCover紙はカテゴリーの基準サイズが小さいため、実際はgsm換算で250~270程度とはるかに厚い紙になります。

目安になる代表的な数値

一般的なコピー用紙はおよそ75~80gsm(米式20lb Bond相当)。名刺は250~350gsm程度が一般的です。招待状などに使う厚手の紙(カードストック)はおよそ220~300gsm前後が目安です。

米式表記が分かりにくい理由

「lb」は面積ではなく、紙カテゴリーごとに異なる基準サイズの用紙500枚分の重さを指すため、カテゴリーが違えば同じlb数字でも実際の厚さがまったく異なります。この仕組みは、面積基準のメートル法規格が普及する以前、連量で紙が取引されていた歴史的経緯に由来します。

gsmを使うべき場面

カテゴリーをまたいで紙を比較したいとき、海外の印刷業者に発注するとき、実際の厚さや腰の強さを判断したいときは、常に同じ物理量を表すgsmの方が信頼できる基準になります。

よくある質問

lbの数字が大きければ常に紙が厚いということですか?

同じカテゴリー内でのみ成り立ちます。BondならBond同士、CoverならCover同士でlb数字が大きい方が厚い紙ですが、カテゴリーをまたいだ比較はできません。24lbのBondと24lbのCoverでは厚さがまったく違います。

何gsmくらいから「カードストック(厚紙)」と呼べますか?

厳密な境界はありませんが、120gsm程度までは一般的なコピー・筆記用紙に近い感触で、200gsm以上になると明確に厚紙らしい腰が出てきます。その中間の120~200gsm程度はチラシや簡易的な表紙などによく使われます。