損益図の形の読み方
損益図は縦軸に損益、横軸に満期時の原資産価格をとって描かれます。コールの買いの線は、権利行使価格までは(プレミアム分のマイナスで)水平に推移し、そこから45度の角度で右肩上がりになります。プットの買いの線はこれと鏡写しの形になり、権利行使価格より上では水平(プレミアム分のマイナス)、そこから価格が下がるにつれて右肩上がりになります。この「水平からの角度変化」という形こそが、オプションの買い手にとっての「限定された損失・限定されない(あるいは大きい)利益」を視覚的に表しています。
これは「満期時点」の損益であり、今日のオプション価格ではない
この図が示しているのはあくまで満期時点での価値です。満期前は、オプションの実際の市場価格(プレミアム)には時間的価値やインプライド・ボラティリティも反映されており、これらは満期が近づくにつれて減少・変動するため、原資産の価格が全く動かなくても時間的価値の減少だけでオプションの価値が下がることがあります。この記事は損益構造の仕組みを説明するものであり、特定のオプション戦略を推奨するものではありません。オプション取引には大きな損失のリスクが伴います。
よくある質問
コールを買う場合の最大損失は本当に常にプレミアムだけですか?
はい、買い(ロング)のコールやプットについては常にそうです。権利行使は義務ではなく任意なので、利益の出ないオプションは単に権利行使せずに無価値のまま満期を迎えさせればよく、価格がどれだけ不利に動いても損失は支払ったプレミアムに限定されます。
リスクが無限大になり得るのに、なぜオプションを売る(発行する)人がいるのですか?
オプションの売り手は通常、そのオプションが無価値のまま満期を迎える(プレミアムをそのまま利益として得る)ことを見込んでいるか、あるいはすでに保有している株式に対して収入を得る目的(「カバードコール」)で利用していることが多く、カバーなしのオプションを売る場合とはリスクの性質が大きく異なります。