温泉の泉質(全10種類)の基本 完全ガイド

温泉に入る前に知っておきたい、法律上の定義と10種類の泉質の特徴をまとめました。

温泉の法律上の定義

温泉法では、地中から湧き出る温水・鉱水・水蒸気などのうち、源泉温度が25度以上であること、または指定された成分のいずれかを規定量以上含むことのどちらかを満たせば「温泉」と定義されます。

単純温泉

溶存成分が比較的少なく刺激が少ないため、子どもや高齢者、肌が敏感な人でも入りやすいとされる泉質です。日本で最も数が多いタイプとされています。

塩化物泉

塩分を含み、入浴後に肌の表面に膜ができて汗の蒸発を防ぐため、湯冷めしにくいとされ「熱の湯」とも呼ばれます。

炭酸水素塩泉

皮膚の角質を柔らかくする作用があるとされ、入浴後に肌がなめらかになりやすいことから「美人の湯」と呼ばれることがあります。

硫酸塩泉

切り傷ややけどに良いとされ「傷の湯」とも呼ばれる泉質です。

二酸化炭素泉

炭酸ガスを含み、湯に入ると肌に細かい泡がつくのが特徴です。ヨーロッパでは心臓の療養に使われてきた歴史があります。

含鉄泉

鉄分を含み、空気に触れると酸化して茶褐色に変色するのが特徴です。

酸性泉

殺菌作用があるとされる一方、肌への刺激がやや強いため、敏感肌の人は入浴時間を短めにするなどの注意が必要です。

硫黄泉

卵が腐ったような独特のにおいが特徴で、殺菌作用があるとされる一方、入浴時間が長すぎると肌への刺激になることもあります。

放射能泉

微量の放射性物質(ラドンなど)を含む泉質で、日本では鳥取県の三朝温泉などが有名です。ここでいう「放射能」は自然由来の微量なもので、健康に有害な量ではないとされています。

泉質は入浴施設の掲示で確認できる

多くの温泉施設では脱衣所などに「温泉分析書」が掲示されており、そこで泉質や適応症、禁忌症を確認できます。気になる場合は入浴前にチェックしてみましょう。

「美肌の湯」に決まった定義はない

「美肌の湯」という呼び方はメディアや観光協会が使う通称であり、泉質の正式な分類名ではありません。炭酸水素塩泉やアルカリ性の単純温泉などが呼ばれることが多い傾向がありますが、法律上の統一基準ではありません。

よくある質問

泉質によって肌への効果に個人差はありますか?

はい、同じ泉質でも肌質や体質によって感じ方は異なります。肌に合わないと感じた場合は入浴を中止し、必要に応じて専門家に相談してください。

泉質が違う温泉を1日に何箇所もはしごしても大丈夫ですか?

「湯めぐり」自体は広く楽しまれていますが、泉質によっては肌や体への刺激が強いものもあるため、休憩や水分補給を挟みながら体調に合わせて調整することが勧められます。

この記事の泉質の分類はいつの基準ですか?

環境省の鉱泉分析法指針に基づく分類を一般的な目安として紹介しています。最新の基準や個別施設の泉質は、各温泉地・施設の公式情報で確認してください。