世界各国の国花事典 — 国を象徴する花

各国を代表する花と、そこに込められた意味を知ってみましょう。

韓国 — ムクゲ

「永遠に咲く花」という意味を持つムクゲは、夏から秋にかけて毎日新しい花を咲かせる強い生命力で、韓国人の精神を象徴しています。

日本 — 桜(サクラ)

短く華やかに咲いて散る桜は、日本文化において人生の美しさと儚さを同時に象徴し、春には全国で花見の祭りが開かれます。

中国 — 牡丹

古くから「花の王」と呼ばれてきた牡丹は富貴と繁栄を象徴していますが、国花が正式に法制化されておらず、梅とともに候補として挙げられています。

オランダ — チューリップ

17世紀に「チューリップ・バブル」という史上初の投機バブルを引き起こしたほど愛された花で、今もオランダは世界最大のチューリップ生産・輸出国です。

フランス — アイリス(アヤメ)

フランス王室の紋章「フルール・ド・リス(fleur-de-lis)」のモチーフとなった花で、今日でもフランスの紋章や複数のヨーロッパ王室の紋章にその痕跡を見つけることができます。

イギリス(イングランド)— バラ

15世紀の王位継承をめぐる「バラ戦争」でランカスター家(赤バラ)とヨーク家(白バラ)がそれぞれの象徴として使用して以来、イングランドを代表する花となりました。

インド — 蓮

汚れた水の中でも清らかさを保って咲く蓮は、ヒンドゥー教と仏教の両方で純粋さと悟りを象徴する神聖な花とされています。

メキシコ — ダリア

メキシコ原産のダリアはアステカ文明の時代から栽培されてきた花で、多彩な色と形を持つことから今日世界的に人気のある観賞用の花となっています。

アメリカ — バラ

1986年にロナルド・レーガン大統領が公式に署名して国花に指定され、さまざまな色のバラがアメリカ全土で栽培され、多様性と愛を象徴しています。

オーストラリア — ゴールデンワトル

黄色い綿のような形の花が特徴のゴールデンワトルは、オーストラリア全土に自生するアカシアの一種で、毎年9月1日が「ワトルの日」として祝われるほど国民に愛されています。

エジプト — スイレン(ロータス)

古代エジプトの壁画や神殿の柱のあちこちに刻まれたスイレンは、日が昇ると花を咲かせ、日が沈むとしぼむ性質から、再生と太陽神を象徴する神聖な花とされました。

カナダ — ヒメカンアオイ(ヘパティカ)

カナダの国旗の楓の葉でよく知られていますが、公式の国花は早春の雪の中でも真っ先に咲く強い生命力を持つヘパティカです。

国花はどのように決まるのでしょうか?

国花は法律で明確に指定されている場合もありますが、長い歴史と文化の中で国民に愛され、自然にその国を代表するようになった場合も多くあります。王室の紋様、神話、歴史的事件などが国花の選定に大きな影響を与えました。

花言葉もあわせて知ってみましょう

それぞれの花に込められた個別の意味が気になる方は、世界花言葉事典もあわせて確認してみてください。

よくある質問

一つの国に国花が複数あることもありますか?

はい、中国のように国花が法律で確定されておらず、牡丹や梅など複数の花が候補として一緒に挙げられる場合もあれば、アメリカのように国全体の国花とは別に、州(State)ごとに独自の州花を指定している場合もあります。

国花と国鳥、国樹は違う概念ですか?

はい、国花は花をシンボルとして定めたもの、国鳥は鳥、国樹は木をシンボルとして定めたもので、それぞれ別々の国のシンボルです。