固有の言語とアイデンティティを守り続けてきた先住民
アマジグは北アフリカの広い地域に暮らす先住民で、固有の言語であるタマジグト語と、独自の文字体系ティフィナグを持っています。モロッコでは2011年の憲法改正によってタマジグト語がアラビア語とあわせて公用語として認められ、そのアイデンティティが制度的にも尊重されるようになりました。
ひとつひとつの破片に込められた精巧な美意識
ゼリージュタイルは、人や動物の姿の代わりに星形と繰り返される幾何学文様を通じて無限性と秩序を表現するイスラム美術の伝統をよく示しています。釉薬をかけたタイルをひとつひとつ切り分けて組み合わせていく工程は、長い時間と熟練した手技を要する精巧な工芸です。
よくある質問
ベルベルとアマジグ、どちらの表現が正しいのですか。
ベルベルは外部から付けられた名前だという指摘があり、今日では「自由な人々」を意味する自称であるアマジグ(Amazigh)という表現が次第に多く使われるようになっています。ただし、両方の表現が今もあわせて使われています。
ゼリージュタイルにはなぜ人や動物の絵がないのですか。
イスラム美術の伝統では人や動物の姿を直接描くことを控える傾向があり、その代わりに幾何学文様や書道、植物文様を通じて美的表現を発展させてきました。ゼリージュタイルの文様には、こうした伝統がよく反映されています。