単に「パーセント濃度」とだけ書かれたラベルは曖昧になりうる
試薬瓶に「10%」とだけ書かれていてw/vかw/wかの指定がない場合、濃度の高い溶液では両者の差が数パーセントにもなり得るため、実質的に曖昧な表示になってしまいます。精度が重要な実験プロトコルでは、数値だけでなくどちらのパーセント表記かを必ず明記すべきです。
薄い水溶液では計算が甘くても済むが、濃い溶液ではそうはいかない
水を溶媒とした薄い溶液であれば密度は1g/mLに近いため、%w/vと%w/wはほぼ同じとみなせ、モル質量さえわかればおおよその換算ができます。しかし濃い溶液、非水系の溶媒、密度の高い溶質を扱う場合は、密度の補正を省略すると無視できない誤差が生じるため、思い込みで計算せず確認する価値があります。
よくある質問
どんな換算でも密度は必要ですか?
いいえ。モル濃度と%w/vの換算にはモル質量だけが必要で、密度は不要です。密度が必要になるのは%w/wが関わる場合だけで、これは%w/wが体積ではなく溶液全体の質量を基準に定義されているためです。
同じモル濃度なのに、物質によってパーセント濃度が違うのはなぜですか?
パーセント濃度は物質ごとに異なるモル質量に左右されるためです。同じ1mol/Lでも、分子量が大きい物質の溶液は1リットルあたりの溶質のグラム数がはるかに多くなるため、モル濃度が同じでもパーセント濃度は異なります。