マネージドスイッチとアンマネージドスイッチの違い

単にポート数を増やしたいだけなのか、トラフィックを分割・制御する必要があるのかで、選ぶべきスイッチは変わってきます。

アンマネージドスイッチとは

アンマネージドスイッチは最もシンプルなネットワークスイッチで、設定画面やログインなしに、電源につなぐだけですぐに動作します。どのポートにどの機器がつながっているかを自動的に学習し、必要な相手にだけデータを転送します。安価で設置も簡単なため、自宅や小規模オフィスでポート数を増やしたいときの定番の選択肢です。

マネージドスイッチとは

マネージドスイッチにはIPアドレスが割り当てられ、Webの管理画面やSSH、専用ソフトからアクセスできます。この管理機能を使えば、ポートごとにVLANを分けたり、特定ポートの速度を制限したり、どのポートにどの機器がつながっているかをリアルタイムで監視したりと、きめ細かなネットワーク管理が可能になります。

VLAN対応の有無

マネージドスイッチはポートを複数の仮想ネットワーク(VLAN)に分割してトラフィックを論理的に分離できますが、アンマネージドスイッチにはこの機能がありません。業務用ネットワーク、ゲスト用ネットワーク、IoT機器用ネットワークを物理的な配線を分けずに論理的に分離したい場合は、VLANタグ付け(802.1Q)に対応したマネージドスイッチが必要です。アンマネージドスイッチは受信したすべてのトラフィックを区別なくそのまま転送します。

ポートミラーリングとモニタリング

マネージドスイッチのポートミラーリング(SPAN)機能を使うと、特定のポートを通過するトラフィックを複製して別のポートに送り出せるため、元のトラフィックの流れを妨げずに分析用に確認できます。トラブルシューティングやセキュリティ機器への複製に便利です。各ポートのトラフィック量、エラー率、リンク状態をダッシュボードで確認できるのも、マネージドスイッチならではの利点です。

どちらを選ぶべきか

自宅ネットワークで有線ポートを増やしたいだけなら、安価なアンマネージドスイッチで十分です。一方、ゲスト用・IoT用ネットワークをVLANで分離したい場合や、小規模オフィスでトラフィックを監視・優先制御したい場合は、多少コストがかかってもマネージドスイッチを選ぶ方が長期的には有利です。

VLANが実際にどうネットワークを分けるのか気になったら

マネージドスイッチはVLANタグ付け(802.1Q)を使い、同じ物理機器の上に論理的に独立したネットワークを作り出します。1台のスイッチで業務用ネットワーク、ゲスト用ネットワーク、IoT機器を互いに通信させないようにする仕組みを理解すると、マネージドスイッチでできることがさらに深く見えてきます。

そもそもスイッチが必要かどうか迷ったら

スイッチとハブ、ルーターの違いがまだよく分からない場合は、一段階戻って整理してみるのがおすすめです。ハブはすべてのポートに無差別にデータを送り、スイッチはどの機器がどのポートにあるかを学習して必要な相手にだけ転送し、ルーターは自宅内のネットワークとインターネットをつなぐ機器です。ほとんどの家庭では、オールインワンのルーターに内蔵されたスイッチ機能だけで十分です。

よくある質問

家庭でもマネージドスイッチが必要になることはありますか?

ほとんどの家庭ではアンマネージドスイッチで十分です。ただし、ホームサーバーやIoT機器、ゲスト用ネットワークを厳密に分離したいホームラボ愛好者やパワーユーザーであれば、安価な小型マネージドスイッチを検討する価値があります。

マネージドスイッチを設定しないとどうなりますか?

初期設定のままでも、ほとんどの場合は通常のスイッチと同じように動作します。ただし、マネージドスイッチならではの機能を活かし、安全性も確保するためには、一度管理画面にログインして初期パスワードを変更しておくことをおすすめします。