印刷所からウェブデザインへ
ダミーのラテン語テキストは、実際のコンテンツが用意される前に書体を見せるための手段として、印刷業界で何世代にもわたって使われてきたと言われています。同じ習慣は、DTP(デスクトップパブリッシング)、さらにはウェブやアプリのデザインへとごく自然に引き継がれました。「本物の文章ができる前にレイアウトを埋める」という根本的なニーズがなくならなかったからです。
あえて使わないという考え方
一部のデザイナーは、ダミーテキストは本当の問題を隠してしまうと主張します。たとえば、翻訳後に収まらなくなる見出しや、ダミー文が本物の文章に置き換わった途端に不自然に読める段落などです。そうした立場のデザイナーは、最初から現実的なサンプル文章を書くことを好みます。
よくある質問
ロレム・イプサムは実際にラテン語として意味を持っていますか?
書かれている状態では意味を持ちません。本物のラテン語の文章の一部を、単語を削ったり並べ替えたり変えたりして、もはやまとまった文にならないほど崩したものです。ただし、断片ごとに見るとラテン語由来だと分かる程度には原形をとどめています。
ダミーテキストとして、なぜ最初から本物の文章を使わないのですか?
読み手が理解できる言語で本物の文章を使うと、レイアウト自体がまだ固まっていない段階でも、「この言い回しは好きじゃない」といった形で内容そのものについて判断・修正されがちです。これこそ、ロレム・イプサムが初期段階で避けようとしている、まさにその種の注意のそれなのです。