レヴィンのリーダーシップ・スタイル3類型完全ガイド

意思決定の仕方によって分かれる、古典的なリーダーシップ・スタイル3つを見てみましょう。

専制型リーダーシップ

リーダーがほとんどの決定を一人で下し、メンバーは指示に従う方式です。意思決定は速い一方、メンバーの不満や依存度が高くなる傾向があると報告されています。緊急事態や、迅速な決定が求められる短期的な課題に適しているとされます。

民主型リーダーシップ

リーダーがメンバーの意見を聞き、議論を経て共に決定する方式です。意思決定には時間がかかりますが、メンバーの満足度と創造性が最も高くなると報告されています。創造性やメンバーの自発的な参加が重要な、長期的なチーム運営に適しているとされます。

放任型リーダーシップ

リーダーが関与を最小限にとどめ、決定権のほとんどをメンバーに委ねる方式です。生産性と成果物の質が最も低くなると報告されています。メンバー個々の専門性と自主性が非常に高いチームでのみ、限定的に効果を発揮するとされます。

レヴィンのリーダーシップ類型理論とは?

ドイツ出身の心理学者クルト・レヴィンは、同僚のロナルド・リピットおよびラルフ・ホワイトとともに、1930年代末に子どものグループを対象とした実験を行い、リーダーの意思決定の仕方がメンバーの行動や雰囲気にどのような影響を与えるかを研究しました。この実験から整理されたのが、専制型・民主型・放任型という3つのリーダーシップ・スタイルです。

どのタイプが一番良いのですか?

レヴィンの実験では、民主型リーダーシップのもとでメンバーの満足度と創造性が最も高くなったと報告されています。ただしこれは特定の実験状況で観察された結果であり、迅速な決定が必要な場面では専制型が、メンバーの専門性が非常に高い場合には放任型がより効果的な場合もあるというのが、その後のリーダーシップ研究における一般的な見方です。

よくある質問

一人のリーダーが状況によって3つのタイプを使い分けることもありますか?

はい。実際の組織では、危機的な状況では専制型に近く、平常時は民主型に近く運営するなど、状況に応じて柔軟にリーダーシップのスタイルを調整するケースが多く見られます。

放任型リーダーシップは常に悪いやり方なのですか?

実験では生産性が最も低いという結果が出ましたが、これはリーダーからの方向性の提示が一切なかった極端な条件下での結果です。メンバー全員が高い専門性と自主性を備えていれば、最小限の関与でも十分な成果を出せるという反論もあります。