ジョン・アラン・リーの6つの恋愛スタイル(愛の色彩理論)

人によって愛し方は違います。社会学者ジョン・アラン・リーが色に例えて整理した6つの恋愛スタイルを見ていきましょう。

エロス(基本型)

相手の外見や身体的魅力に強く惹かれ、情熱的に恋に落ちるスタイルです。一目惚れのような強烈な感情や、理想の相手について明確なイメージを持っている傾向と結びつけて説明されます。

ルダス(基本型)

恋愛を楽しいゲームのように捉え、深い没入や束縛を避けようとするスタイルです。同時に複数の相手と気軽に付き合ったり、関係に深くとらわれないようにする傾向と結びつけて説明されます。

ストーゲ(基本型)

長い友情が時間をかけて自然に恋愛へと発展していくスタイルです。激しい情熱よりも信頼と安心感、共有した時間や関心事を土台に関係がゆっくりと深まっていく傾向と結びつけて説明されます。

プラグマ(混合型:ルダス+ストーゲ)

学歴、価値観、生活条件など現実的な条件を踏まえて実用的に相手を選ぶスタイルです。ルダスの計算高い面とストーゲの安定志向が組み合わさったスタイルとされ、感情よりも条件の適合性を重視する傾向と結びつきます。

マニア(混合型:エロス+ルダス)

執着心と独占欲が強く、感情の起伏が大きく現れるスタイルです。エロスの強烈な情熱とルダスの不安定さが組み合わさったスタイルとされ、相手の反応によって極端な確信と不安の間を揺れ動く傾向と結びつきます。

アガペ(混合型:エロス+ストーゲ)

見返りを求めず、相手の幸せを最優先する献身的で利他的なスタイルです。エロスの献身的な面とストーゲの安定性が組み合わさったスタイルとされ、実際には純粋な形よりも他のスタイルと混ざって現れる理想的な型に近いとされています。

理論の内容と、スターンバーグの愛の三角理論との違い

社会学者ジョン・アラン・リーは、色を混ぜると新しい色ができるように、恋愛にもいくつかの基本となるスタイルがあり、それらが組み合わさって多様な愛し方が現れると考えました。彼はエロス、ルダス、ストーゲを3つの基本(1次)型とし、この3つが2つずつ組み合わさったプラグマ、マニア、アガペを混合(2次)型として提示しました。これは、親密感、情熱、コミットメントという3つの要素の組み合わせで愛の「形」を説明するロバート・スターンバーグの愛の三角理論とは異なります。リーの愛の色彩理論は、人によって愛に対する「態度とスタイル」が異なるという点に焦点を当てており、同じ関係の中でも二人の恋愛スタイルが異なる場合があり、その違いが関係の葛藤や相性に影響を与えることがあると説明されています。

どのように測定するか

心理学者クライド・ヘンドリックとスーザン・ヘンドリックは、リーの理論を実際に測定できるよう恋愛態度尺度(Love Attitudes Scale)を開発しました。この尺度はその後、恋愛心理の研究において、個人の恋愛スタイルと関係満足度、葛藤への対応方法との関連を調べるために活用されてきました。

よくある質問

一人の人が複数の恋愛スタイルを同時に持つことはありますか?

はい。リー自身もこの6つの類型を純粋な「理想型」として提示したにすぎず、実際の人は複数のスタイルが混ざった形で愛を経験すると考えました。恋愛相手や関係の時期によって、際立つスタイルが変わることもあります。

マニア型は常に良くない愛し方なのですか?

マニアは執着や不安が目立つスタイルとして説明されますが、これは愛の「正しさ」を判断する概念というより、特定のスタイルが関係の中でどのような難しさに直面しやすいかを説明する概念に近いといえます。自分の恋愛スタイルの傾向を理解することは、関係の中で繰り返されるパターンを振り返る参考になります。