教育と祭祀が結びついた独自の空間
書院は国が運営する郷校とは異なり、地方の儒学者たちが自主的に設立し運営した私立の教育機関で、学問研究とあわせて学派の源流となる先賢を祀る祭祀の機能を兼ね備えているのが特徴です。この二重の性格は、朝鮮の性理学文化が地域社会に根づく上で重要な役割を果たしました。
繁栄と整理をともに経験した制度
紹修書院を皮切りに全国に急速に広まった書院は、朝鮮後期になると免税特権の乱用や党派の拠点へと変質する弊害を生むようになりました。結局、興宣大院君の書院撤廃令によって大々的な整理を経験しましたが、残った書院は今日も韓国の性理学教育文化を示す重要な遺産として残っています。
よくある質問
書院と郷校はどう違うのですか。
郷校は国が設立し運営を支援した官立の学校であるのに対し、書院は地方の儒学者たちが自主的に設立し運営した私立の学校であるという点で根本的に異なります。ただし、両者とも性理学の教育と孔子など先賢への祭祀をあわせて担っていたという共通点もあります。
ユネスコに登録された韓国の書院はどこですか。
2019年に紹修書院、陶山書院、屏山書院、玉山書院、筆巌書院、道東書院、南渓書院、武城書院、遯巌書院の9か所がまとめて登録されました。