コルブの学習スタイル4タイプを徹底解説

あなたはどうやって学ぶのが得意ですか?コルブが提唱する4つの経験学習スタイル——発散型・同化型・収束型・調節型を見てみましょう。

発散型(Diverging)

具体的経験(CE)と省察的観察(RO)を組み合わせたスタイル。直接経験した状況をさまざまな視点からじっくり振り返ることを好み、ブレインストーミングのようにアイデアを幅広く出すことに強みを発揮します。人への関心が高く感受性が豊かな傾向があり、一つの状況を多角的に見て意味を見出すことを好みます。芸術、カウンセリング、人文学のように多様な視点を統合する分野で特に目立つ傾向があるとされます。

同化型(Assimilating)

抽象的概念化(AC)と省察的観察(RO)を組み合わせたスタイル。具体的な経験よりも、論理的で体系的な理論や概念を理解し整理することに強みを発揮するタイプです。バラバラな情報を一つの簡潔な論理的枠組みにまとめることを好み、人よりもアイデアや抽象的な概念そのものに関心を寄せる傾向があります。理論研究、企画、データ分析のように概念を体系化する作業に適していると説明されます。

収束型(Converging)

抽象的概念化(AC)と活動的実験(AE)を組み合わせたスタイル。理論やアイデアを実際の問題に応用し、具体的な解答を導き出す実践的な問題解決に強みを発揮するタイプです。正解が一つに決まっている技術的な課題を好み、人間関係よりも課題そのものに集中する傾向があるとされます。工学やコンピューターサイエンスのように、理論を実務に応用する分野とよく結び付けられます。

調節型(Accommodating)

具体的経験(CE)と活動的実験(AE)を組み合わせたスタイル。理論や分析よりも、実際に体を動かして試し、その場の状況に応じて対応することを好む実行重視型のタイプです。新しい経験や挑戦を楽しみ、綿密な計画よりも直感や他者からの情報に基づいて素早く行動に移す傾向があるとされます。営業や実行重視のプロジェクトマネジメントのように、臨機応変な対応力が求められる分野とよく結び付けられます。

コルブの経験学習理論とは

デイビッド・コルブは、学習は「具体的な経験をする」「それを振り返る」「その振り返りから抽象的な概念を形成する」「その概念を新たな経験を通じて能動的に検証する」という4段階のサイクルを通じて起こると提唱しました。コルブの4つの学習スタイルは、このサイクルのうちどの2段階をその人が好んで使う傾向があるかを示すもので、新しい情報やスキルへの自然なアプローチの仕方を形作ります。

どのスタイルが優れているというものではない

どのスタイルが優れているということはなく、それぞれが異なる2つの強みを組み合わせたものであり、多くの人は一つの純粋なタイプというよりいくつかのスタイルが混ざった傾向を示します。自分本来のスタイルを無理に変えようとするより、この枠組みを使って自分が好む学び方を自覚し、サイクルの他の段階も意識的に取り入れることで、よりバランスの取れた学習につなげることを勧める教育者が多くいます。

よくある質問

学習スタイルは時間とともに変わりますか?

はい。多くの人は一貫した傾向を持つことが多いものの、経験や教育、扱う対象やタスクによって学習スタイルはある程度変化しうるというのが、多くの研究者の見解です。一生完全に固定されたものではありません。

自分のコルブの学習スタイルはどうやって調べられますか?

コルブ自身が開発した自己診断ツール「学習スタイル・インベントリー(LSI)」があり、それをもとにしたさまざまな派生版がオンラインで利用できます。結果は厳密で永続的な分類としてではなく、自分の学習の好みを振り返るための一般的な出発点として活用するのがおすすめです。