カウフマンのライト・トライアド3特性まとめ

ダーク・トライアドに対応する、人間の明るい本性を説明する3つの特性を見ていきましょう。

人間性への信頼

人は基本的に善良で尊厳のある存在だと信じる傾向です。他人を安易に疑ったり警戒したりするより、信頼を土台に関係を築く態度と結びついています。注意点:根拠なく過度に信頼すると関係の中で利用されるリスクもあるため、最低限の警戒心とのバランスを取ることが助けになります。

ヒューマニズム

すべての個人が持つ尊厳と価値を尊重する態度です。地位や能力にかかわらず、人そのものを大切にする姿勢と結びついています。注意点:理想的な態度ではありますが、現実的な対立状況で原則を守る際のバランス感覚も同時に必要です。

カント主義

哲学者イマヌエル・カントの定言命法にちなんで名付けられた概念で、他人を目的のための手段としてではなく、それ自体を目的として扱う態度です。他人を利用したり操ったりすることを避けようとします。注意点:原則をあまりに硬直的に適用すると、状況に応じた柔軟な対応が難しくなることがあります。

ライト・トライアドとは何か

ライト・トライアドは、心理学者スコット・バリー・カウフマンらが2019年に学術誌Frontiers in Psychologyで発表した概念で、ナルシシズム・マキャベリズム・サイコパシーで構成される「ダーク・トライアド」に対応する、人間本性の肯定的な側面を説明するために提唱されました。

ライト・トライアドはダーク・トライアドと単純に正反対の概念なのか

ダーク・トライアドの点数が低いからといって、ライト・トライアドの点数が自動的に高くなるわけではないとされています。両者には相関関係があるものの、互いに独立して測定される別々の性向として扱われます。

よくある質問

ライト・トライアドの傾向が強ければ常に良いことなのですか?

他人を信頼し尊重する態度は、概ね健康な人間関係や高い人生満足度と関連があると報告されていますが、過度に純粋な信頼や原則への固執は、関係の中で損をしたり柔軟性を失ったりすることにつながる可能性もあります。

ライト・トライアドはどのように測定されますか?

カウフマンらは、この3つの特性を測定するための自己報告式の質問紙「ライト・トライアド・スケール」を開発しましたが、これは臨床的な診断ツールというより研究用のツールなので、結果は明確な性格のラベルというより、あくまで一般的な参考として捉えるのが適切です。