日本の年金制度(国民年金・厚生年金)の基本 完全ガイド

「国民年金」と「厚生年金」の違いが分かりにくいという人のために、年金制度の基本を整理しました。

年金は2階建て

日本の年金制度は、全員が加入する国民年金(基礎年金)を1階部分、会社員や公務員が上乗せで加入する厚生年金を2階部分とする、2階建ての構造になっています。

第1号被保険者

自営業者、農林漁業者、学生、無職の人などが対象で、自分で保険料を納めます。保険料は所得にかかわらず一定額です。

第2号被保険者

会社員や公務員など厚生年金に加入している人が対象です。厚生年金の保険料に国民年金分も含まれており、給与から自動的に差し引かれます。

第3号被保険者

第2号被保険者に扶養されている配偶者が対象です。個別に保険料を納める必要はなく、扶養している側の加入している制度が負担する形になっています。

厚生年金の上乗せ

厚生年金の保険料は給与額に応じて決まり、会社と本人が半分ずつ負担します。将来受け取る年金額も、加入期間と給与額に応じて増えます。

受け取れる年齢

原則65歳から老齢年金の受給が始まりますが、60歳からの繰上げ受給(受給額は減る)や、75歳までの繰下げ受給(受給額は増える)を選ぶこともできます。

「払った分だけ将来もらえる」わけではない

年金制度は、現役世代が納めた保険料を今の高齢者の年金に充てる「世代間の支え合い」の仕組みを基本としています。単純に自分が積み立てた金額がそのまま戻ってくる貯蓄型の制度ではありません。

受給には一定の加入期間が必要

老齢年金を受け取るには、一定期間以上年金制度に加入していた実績が必要です。保険料の未納期間が長いと将来の受給に影響するため、支払いが難しい場合は免除・猶予の制度を利用できないか確認することが大切です。

よくある質問

学生でも国民年金に加入する必要がありますか?

20歳になると国民年金への加入が義務になります。学生の場合は在学中の保険料の支払いを先送りできる学生納付特例制度があるので、負担が難しい場合は自分で申請を検討してください。

将来もらえる年金額を正確に知りたい場合はどうすればいいですか?

日本年金機構から送られる「ねんきん定期便」や、マイナポータル経由で確認できる「ねんきんネット」で、自分の加入履歴や見込み額を確認できます。制度は改正されることがあるため、最新の公式情報を確認してください。