ISO 3166 国・地域コードの基礎知識ガイド

ドメインの末尾、国際宅配便の伝票、パスポートの情報ページには、CN、USA、392といった国コードがよく登場する。これらは実はすべて同じ国際標準に由来しており、表記の形式が違うだけである。

2文字コード(Alpha-2)

2つの大文字アルファベットで構成される。例えば中国はCN、アメリカはUS、日本はJPとなる。3種類の中で最も広く使われている形式で、インターネットの国別トップレベルドメイン(.cnや.jpなど)によく見られる。

3文字コード(Alpha-3)

3つの大文字アルファベットで構成される。例えば中国はCHN、アメリカはUSA、日本はJPNとなる。2文字コードよりもやや読み取りやすく、パスポートの機械読取部分や国際的なスポーツ大会での国名表記などによく使われる。

数字コード

3桁の数字で構成される。例えば中国は156、アメリカは840、日本は392となる。特定の言語や文字体系に依存しないため、ラテン文字を前提としない技術システムやデータベース内部の識別子としてよく使われる。

3種類のコードは推測で相互に導き出せるわけではない

2文字コード、3文字コード、数字コードはそれぞれ独立して割り当てられている。多くの国では2文字コードと3文字コードが見た目上近い(CNとCHNなど)場合が多いが、数字コードと文字コードの間には直接の換算規則がなく、正確に変換するには対照表を確認する必要がある。

国別トップレベルドメインの多くは2文字コードをそのまま使っている

.cn、.jp、.ukといった国・地域別のトップレベルドメインは、多くの場合対応するISO 3166の2文字コードをそのまま採用している。これが、ドメインの末尾からおおよそそのサイトの登録地域を推測できる理由でもある。

パスポートの機械読取部分や一部の国際物流書類では3文字コードが使われる

パスポート情報ページ下部の機械読取部分では、通常3文字コードで所持者の国籍が表示され、一部の国際宅配便や航空貨物の運送状でも配送先の国を3文字コードで表記することがある。これはウェブアドレスでよく見かける2文字コードとは完全に同じではない。

国レベルだけでなく、州・省レベルのコードも規定している

ISO 3166には国レベルのコードに加えて、国内の州・省などの第一級行政区画にコードを割り当てる姉妹規格(第2部)もある(例えば中国の北京はCN-BJ)。これは、地域別にデータを絞り込んだり集計したりする国際的なソフトウェアシステムでよく見られる。

なぜ同じ国に3種類ものコードがあるのか

コードの長さ、読みやすさ、技術的な互換性に対するニーズは用途によって異なる。ドメインシステムは短い2文字コードを好み、証明書や券面のような場面ではやや読みやすい3文字コードが好まれ、ラテン文字に依存しない基盤システムやデータベースでは純粋な数字コードが好まれる。ISO 3166が3種類のコード体系を同時に維持しているのは、まさにこうした異なるニーズに応えるためである。

割り当てられたコードは変わることがあるのか

国コードは全体としては安定しているが、国名の変更、国家の分裂や統合といった事態が生じた場合、規格を管理する機関が該当するコードを調整したり、新たに割り当て直したりすることがある。そのため、過去のデータや長期保存されるシステムを扱う際には、国際情勢の変化に伴ってコード自体が更新されることもある点に留意しておくとよい。

よくある質問

中国のISO 3166コードは3種類それぞれ何か

中国の2文字コードはCN、3文字コードはCHN、数字コードは156である。3つとも同じ国を指しているが、使われる場面やシステムが異なるだけである。

ISO 3166コードと国際電話の国番号は同じものか

いいえ、違う。ISO 3166は国・地域を表す文字・数字コードの規格であり、主に住所やドメイン、身分証明書などの場面で使われる。一方、国際電話の国番号(例えば中国の+86)は国際電気通信連合(ITU)が別途割り当て、管理しているもので、両者の体系は互いに独立しており、混同して使うことはできない。