IPアドレスの重複(競合)を解決する方法

「IPアドレスが競合しています」という表示は一見深刻そうに見えますが、なぜ2台の端末が同じアドレスになってしまったのかが分かれば、たいていはすぐに解決できます。

  1. IPアドレス競合の意味を理解する

    ネットワーク上のすべての端末は正しく通信するために一意のローカルIPアドレスを必要とします。競合は、2台の端末が同時に全く同じアドレスを割り当てられたり設定されたりしたときに発生します。

  2. DHCPが本来これを防ぐ仕組みを知る

    多くのルーターはDHCPを使い、ネットワークに参加した各端末に自動で一意のアドレスを割り当てることで競合を防いでいます。競合の多くは、DHCPの割り当て範囲と重なる固定IPが手動で設定された端末が原因で起こります。

  3. 症状を見分ける

    端末に直接「IPアドレスが競合しています」という通知が表示される、断続的に接続が切れる、競合している2台のうち片方がネットワークに全く接続できなくなる、といった症状がよく見られます。

  4. まず影響を受けている端末を再起動する

    該当端末のWi-Fiをオフ・オンにする、または端末自体を再起動することで、ルーターに新しいアドレスを要求し直し、その場で競合が解消することがよくあります。

  5. 解決しない場合はルーターを再起動する

    ルーターを再起動するとDHCPのアドレス管理テーブルが更新され、古くなった、あるいは重複したリース情報が原因の競合が解消されることがあります。

  6. 手動設定した固定IPをリセットまたは変更する

    特定の端末に意図的に固定IPを設定していた場合は、そのアドレスがルーターのDHCP割り当て範囲の外にあるか確認し、重なっていれば変更します。これは繰り返し起きる競合の最も多い根本原因です。

同じ競合が何度も起きる理由

繰り返し発生する競合は、DHCPの動的割り当て範囲の内側に固定IPが設定された端末がある場合や、2台の端末が同じ固定アドレスに手動設定されている場合に多く見られます。ルーターの設定画面でDHCPの割り当て範囲を確認し、その範囲外に固定アドレスを設定する、あるいはルーターのDHCP予約機能を使ってその端末専用にアドレスを予約することで、再発を防げます。

手動での固定IP設定の代わりにDHCP予約を使う

多くのルーターは、DHCP設定の中で特定の端末のMACアドレスに対して特定のIPアドレスを予約する機能を備えています。これにより、端末側で手動で固定IPを設定しなくても、その端末は毎回同じ予測可能なアドレスで接続でき、この種の競合自体をそもそも防ぐことができます。

よくある質問

自分の端末とルーター自体の間でIPアドレスが競合することはありますか?

はい、頻度は低いですが起こり得ます。端末の固定IPが偶然ルーター自体のゲートウェイアドレスと一致してしまうケースで、端末の再起動で解決しない場合はこの可能性も確認する価値があります。

そのたびに端末を再起動していれば、競合は繰り返し起きないのでしょうか?

再起動は新しいアドレスを要求することで一時的に解決しますが、根本原因が固定IPの重複やDHCPの割り当て範囲の問題であれば、競合はまた発生する可能性が高いです。実際のアドレス設定を修正することが根本的な解決策になります。