相続の基本:誰が相続人になり、まず何をすべきか

各ステップをタップすると、順番に確認できます。

  1. 遺産全体(資産と負債)を把握する

    相続手続きの出発点は、故人が残した資産と負債のすべてを把握することです。多くの法制度では、資産だけでなく負債も相続の対象になるため、都合の良い部分だけを選んで受け継ぐことはできません。

  2. 一括で財産を検索できる公的サービスがないか確認する

    国によっては、相続人が故人名義の預金口座、不動産、税務記録などをまとめて一度に検索できる、政府のワンストップサービスを提供している場合があります。各機関に個別に問い合わせる前に、自国に同様のサービスがないか確認してみましょう。

  3. 相続の承認方法を決める

    負債が資産を上回る可能性がある場合、多くの法制度では、資産の範囲内でのみ負債を引き継ぐ「限定承認」や、相続そのものを放棄する「相続放棄」を選べます。通常、死亡を知った時から厳格な期限が設けられています。

  4. 必要な場合は管轄の裁判所に申述する

    限定承認や相続放棄を選ぶ場合、多くの法制度では期限内に家庭裁判所などの管轄裁判所へ正式な申述を行う必要があります。この期限を逃すと、負債も含めて単純承認したものとみなされることがあります。

  5. 遺産の分け方について話し合う

    相続人が複数いる場合、遺産の分割には相続人間の協議が必要になるのが一般的です。協議がまとまらない場合は、裁判所に分割を決めてもらうことも可能です。

このページは一般的な情報であり、法律・税務アドバイスではありません

誰が相続人にあたるか、法定相続分、申述の期限、利用できる税制上の控除など、相続に関する法律は国によって、また同じ国でも地域によって大きく異なります。相続放棄や限定承認の期限は厳格で融通が利かないことが多いため、負債が懸念される場合は、先延ばしにせずできるだけ早く地域の相続専門の弁護士に相談することをおすすめします。

早い段階で負債を把握することがなぜ重要か

負債を確認せずに相続を受け入れてしまうのは、相続人が犯しがちな最も高くつく失敗の一つです。多くの法制度では、期限内に正式な限定承認や相続放棄を行わない限り、資産を受け入れることは同時に負債への責任を負うことを意味するためです。

よくある質問

資産と一緒に負債も自動的に相続してしまうのですか?

ほとんどの法制度ではその通りです。相続人が期限内に正式に限定承認を選ぶか相続放棄をしない限り、負債も資産と一緒に相続人へ引き継がれます。だからこそ、早い段階で負債を把握することが重要なのです。

相続人同士で遺産の分け方に合意できない場合はどうなりますか?

相続人間で合意に至らない場合、多くの法制度では、いずれかの相続人が裁判所に遺産の分割を求めることができます。ただし、この方法は一般的に、当事者間の合意に比べて時間も費用もかかります。