労災(労働災害)保険の申請手続きの流れ

ほとんどの国では、仕事が原因の怪我や病気に対して、治療費と収入の一部を保障する何らかの形の労災保険制度が設けられています。制度を運営する機関の名称は国によって異なりますが、申請の一般的な流れはよく似ています。

  1. この保障が何のためにあるか理解する

    労災保険は一般的に、従業員が仕事が原因で怪我をしたり病気になったりした場合に、事故の過失が誰にあるかに関わらず、治療費と収入の一部を保障します。

  2. 事故を報告し、治療を受ける

    できるだけ早く勤務先に怪我のことを報告し、医療機関で治療を受けるとともに、詳細を覚えているうちに事故の経緯を書面に記録しておきます。

  3. 申請に必要な書類をそろえる

    一般的には、申請書、事故の経緯を説明する書面、診断内容と仕事との関連性を示す医療機関の診断書類が必要になります。

  4. 該当機関に申請書を提出する

    準備した申請書と添付書類を、自国の労災保険を管轄する機関に、オンラインまたは対面で(対応している方法で)提出します。

  5. 審査結果を待つ

    機関は提出された書類と事故の経緯をもとに、業務上の災害に該当するかどうかを審査し、結果を通知します。

速やかな報告が重要な理由

ほとんどの制度には、勤務先への報告や正式な申請の提出について、時には非常に短い期限が定められており、これを逃すと本来認められるはずの申請が不利になることがあります。これは一般的な情報であり法律の助言ではありません。実際に労働災害に直面している場合は、自国の具体的な期限と必要書類をできるだけ早く確認してください。

申請が却下された場合

却下されても、それで終わりとは限りません。判断が誤っていると考える場合、多くの制度では不服申立てや再審査の手続きが用意されていますが、具体的な手順や期限、必要な証拠は国によって異なります。事案が複雑であったり重大であったりする場合は、地域の労働関連の相談窓口や労働法の専門家に相談するとよいでしょう。

よくある質問

事故の過失がどちらにあるかは関係ありますか?

基本的には関係ありません。ほとんどの労災保険制度は「無過失」の仕組みであり、怪我が仕事に起因していれば、雇用主・従業員のどちらに過失があったかを証明する必要はありません。

好きな病院で治療を受けられますか?

国によって異なります。少なくとも初期段階では、指定または認定された医療機関での受診を求める制度もあるため、どの病院でも払い戻しの対象になると思い込まず、事前に確認しておくとよいでしょう。